湖で溺れそうになっていた野生の子グマたち、漁師が船に乗せて救助に成功
湖で溺れそうになっていた2頭の野生の子グマを、漁師らが救助する動画が撮影され、話題となっている。
懸命に船にしがみつき、乗り込もうとする
その動画が撮影されたのは、ロシア北西部のカレリア共和国にあるヴィゴゼロ湖だという。映像にはヒグマの子供が、漁師の船にしがみついている様子が映っている。
子グマは湖に落ちれば死んでしまうと分かっているらしく、人間がそばにいても必死になって、なんとか船に乗り込もうとしていた。
そして漁師は「怖がるな、怖がるな、俺たちが救ってあげるよ」と声をかけながら、網を準備。子グマを下から支え、ようやく船に乗り込ませることに成功する。
またもう1頭は網の中に入ったまま、移動していく様子が見て取れる。
母グマと一緒に泳いでいた子グマたち
この映像を撮影したRuslan Lukaninさんによれば、2頭の子グマは最初、母グマと一緒に湖を泳いでいたという。
しかし母親が子供たちの力量を見誤ったのか、母グマが先へ泳いでいった後、子グマたちは水の中に沈み始めたそうだ。
そのため彼らは1頭の子グマを船に乗せ、もう1頭を網にのせたまま引っ張り、母グマが泳いでいった島へと送り届けたとか。
Lukaninさんは取材で「もちろん、それは危険でした。しかし彼らには命があって生きているのです。私たちは見て見ぬふりをすることはできませんでした」と語っている。
もっとも島に着いても母グマの姿は見えなかったという。しかも子グマたちも自力で歩く元気さえなかったため、母グマに見つけてもらうため彼らが木のあるところまで連れて行ったそうだ。(了)
出典元:MailOnline:Fishermen rescue two drowning wild brown bear cubs from a Russian lake after they were separated from their mother(10/2)