ケニアでゾウが増えすぎたため、大規模な移送作戦を実施
アフリカのケニアにある国立公園では、ゾウの数が増えすぎたため、別の場所へ移送する作業が進められた。
50頭のゾウを移送
ケニアの首都・ナイロビの東にある42平方キロメートルのMwea国立保護区では、ゾウの個体数が急増。最大のキャパシティが50頭の所、156頭にまで増えているという。
これにより周囲の生態系が圧倒されるため、100頭のゾウを移送しなければならず、大規模な移送計画が立てられたそうだ。
そして10月の第2週から、ケニア中部にある、780平方キロメートルのAberdare国立公園へ、50頭に及ぶゾウの移送を開始したという。
Exciting update! The KWS Veterinary and Capture Unit has already successfully captured and transported twelve elephants from the Kindaruma ecosystem to their safe and new haven in Aberdare National Park.
This translocation is a vital step in ensuring their well-being and… pic.twitter.com/UYDatL3Aep
— Kenya Wildlife Service (@KWSKenya) October 5, 2024
Celebrating Customer Service Week with Impact!
We’re thrilled to announce that so far, 28 elephants have successfully been translocated from the Mwea Ecosystem to Aberdare National Park!This achievement showcases the incredible dedication, care, and expertise of our Vet and… pic.twitter.com/WhSa9kr54o
— Kenya Wildlife Service (@KWSKenya) October 9, 2024
𝐖𝐡𝐚𝐭 𝐚𝐧 𝐢𝐧𝐜𝐫𝐞𝐝𝐢𝐛𝐥𝐞 𝐣𝐨𝐮𝐫𝐧𝐞𝐲! After 17 days of meticulous planning and teamwork, 54 elephants have been safely translocated from Mwea National Reserve to Aberdare National Park. This marks a monumental step in wildlife conservation and a vital move to reduce… pic.twitter.com/cDcR7aWJSO
— Kenya Wildlife Service (@KWSKenya) October 16, 2024
100人を超える専門家が参加
すでに10月14日までには、44頭のゾウがMwea国立保護区からAberdare国立公園に移送され、15日には残りの6頭が運ばれた。
この作業は夜明けから始まり、100人を超える野生動物の専門家チームが参加したという。
まずは、ゾウを家族単位で確実に移動させるため、飛行機で通常5頭ほどで移動するゾウの群れを追跡。またヘリコプターにはゾウを監視する人間と、麻酔銃を持った獣医師が搭乗していたそうだ。
そしてゾウに鎮静剤が投与されると、獣医師とレンジャーからなる地上チームが急いでゾウを発見。別のレンジャーグループが、体重数百キロのゾウを特殊なトラックに持ち上げて、新しい住処まで120kmの距離を運んだという。
その間も、ゾウの健康状態は監視され続け、全て無事に移送できたそうだ。
Mwea国立保護区ではゾウが増えて農場にも侵入していたとされ、地元の住民らはゾウの移送を決定した政府の方針に、喜んでいるという。(了)
出典元:Aljazeera:Kenya relocates 50 elephants to a larger park as population thrives(10/14)