絶滅危惧種のウミガメが、アメリカからオランダまで移動していた!
絶滅危惧種のウミガメがオランダで保護され、その後アメリカへ戻された。
メキシコ湾や北米の大西洋に生息
そのカメは「ケンプヒメウミガメ」とされ、「Boeier」と名付けられている。
そもそも「ケンプヒメウミガメ」は、体が小さく、絶滅の危機に瀕しているウミガメの種で、メキシコ湾や北アメリカの大西洋沿岸に生息しているという。
ところが2023年、「Boeier」は、約8000kmも離れたオランダ南西部の沖合で、漁船の網に絡まっていたところを発見されたそうだ。
In a remarkable journey of adversity, Boeier, a Kemp’s ridley sea turtle was able return to the warm waters of the Gulf of Mexico after being stranded more than 5,000 miles away from home. (1/5) pic.twitter.com/C6F4QZjT5Z
— Houston Zoo (@houstonzoo) November 7, 2024
オランダからアメリカへ戻される
その後、「Boeier」はロッテルダム動物園に運ばれ、ケアを受けて、健康を取り戻したという。
アメリカの魚類野生生物局は、「Boeier」を帰国させるため、許可書など必要な書類を1年かけて作成。10月29日には、テキサス州のヒューストン動物園に到着した。
ヒューストン動物園はさっそく「Boeier」の健康診断を実施。また環境に慣れさせるための措置をとったという。
その後、海に戻れる準備ができていると判断され、11月4日にメキシコ湾に放されたそうだ。その際、動きを監視するための追跡装置が取り付けられたという。
上の動画は、アメリカに戻されてからの様子となる。(了)
出典元:Yahoo News:Rare Sea Turtle Returned to Gulf of Mexico After Drifting Over 5,000 Miles(11/9)