トラック内に放置されていた数千羽のヒナ鳥、保護され新しい飼い主の元へ

Facebook/First State Animal Center and SPCA
アメリカで郵便局のトラック内に放置されていた、数千羽のヒナ鳥が保護され、新しい飼い主に引き取られた。
1万2000羽のヒナ鳥を3日間も放置
そのヒナ鳥が見つかったのは、デラウェア州の郵便配送センターのトラック内だったという。
このトラックはニワトリや七面鳥、ウズラなども含め、1万2000羽のヒナ鳥を輸送していたが、その後3日間も放置され、車内は高温でエサも水分もなかったため、数千羽が死亡していたそうだ。
しかしその後、生き残ったヒナたちは、保護団体「ファースト・ステート・アニマル・センター・アンド・SPCA」に預けられ、施設で保護されたという。
そして5月22日の朝には、最後のヒナたちが、新たな飼い主の元へ引き取られたそうだ。
食用目的の人には譲渡せず
「ファースト・ステート・アニマル・センター・アンド・SPCA」によると、生き残ったヒナ鳥の正確な数を把握するのは困難だが、推定で約5000羽もおり、主に地元の家庭、保護団体、農家に引き取られたという。
しかも同団体は、殺処分ゼロで運営しているため、ニワトリを食肉として利用する譲渡は受け付けていなかったそうだ。
ヒナ鳥を引き取った人の中には、採卵を期待して一度に数百羽引き取った人もいれば、ペットとして引き取った人もいたという。
これらのヒナ鳥は、ペンシルベニア州に拠点を置く企業「フリーダム・レンジャー・ハッチリー」が全国の顧客に毎週出荷していた鳥だったが、アメリカ郵政公社(USPS)は、なぜトラックが放置されたのかについて調査中だと述べている。(了)
出典元:ABC News:Thousands of chicks found abandoned in USPS truck have been adopted(5/23)