屠殺場へ向かう途中、妊娠していた雌牛がトラックから逃走、果たして運命は?
アメリカで妊娠していた雌牛が、移動中のトラックから脱走したとして、注目を集めている。
走行中のトラックから逃走
その雌牛の名前は「Brianna(名前は後につけられた)」。その牛は12月27日午前2時頃(現地時間)、ニュージャージー州の高速道路を走るトラックの中にいたという。
トラックは屠殺場へ向かっていたが、「Brianna」はドアを破り、2.4mの高さから高速道路へ落下。その後、逃げ始めたそうだ。
目撃者の1人は「雌牛はトラックのドアを蹴破り、ハイウェイに飛び出しました。最初はドライバーも気づいていませんでした」と語っている。
獣医に見せたら妊娠が発覚
その後、現場には警察が到着。「Brianna」をハイウェイから脇道へと誘導し、保護したという。フェイスブックページには、Mike Sturaさん(52)もレスキュートラックで急行し、手伝う場面が映っている。
RESCUE HAPPENING RIGHT NOW.A cow jumped out of second floor of a transport truck on to the highway..We have her and are on our way to the vet.
Skylands Animal Sanctuary And Rescueさんの投稿 2018年12月27日木曜日
実はSturaさんは動物保護施設「Skylands Animal Santuary And Rescue」の創立者だった。そのため現場に到着後、「Brianna」を引き取り、自らの施設に連れ帰り、獣医に見てもらったそうだ。
「Brianna」は逃げる途中に、複数の擦り傷を負っていたが、同時に妊娠していることも判明。しかもその2日後には元気な子牛「Winter」を出産する。
その後、「Brianna」には第2の人生が与えられることとなり、今では「Skylands Animal Santuary」において、親子仲良く暮らしているという。
Baby Winter takes her first steps outside to find her mom, Brianna ❤️❤️❤️
Skylands Animal Sanctuary And Rescueさんの投稿 2019年1月1日火曜日
Brianna and Winter, just hanging out ❤️❤️❤️
Skylands Animal Sanctuary And Rescueさんの投稿 2019年1月7日月曜日
もし「Brianna」が逃げ出さなければ、どうなっていたのか?Sturaさんはフェイスブックページにおいて次のように語っている。
「彼女や、まだ生まれていない子牛も、不必要に殺されていたでしょう。これが肉牛や乳牛の現実なのです(略)今回のことは、私が関わったものの中でも、最も信じられない出来事です。(略)彼女は誇れる母親なのです」(了)
出典元:Miami Herald:Pregnant cow escapes truck heading to a slaughterhouse — and becomes a ‘proud mother’(2018/12/31)
出典元:METRO:Pregnant cow escaped slaughterhouse to give birth to calf(1/6)