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スリランカで撮影された70歳のゾウ、飢えて痩せすぎた姿がショッキング

スリランカで撮影された70歳のゾウ、飢えて痩せすぎた姿がショッキング
Facebook/Save Elephant Foundation

スリランカで痩せ細ったゾウの姿が目撃され、写真がSNSに投稿されている。

 

メスで年齢は70歳

 

その写真を投稿したのは、ゾウの保護活動に従事しているタイの団体「Save Elephant Foundation」だ。

 

この団体の創設者であるLek Chailertさんは、先日スリランカ中部にある街、キャンディーでこのゾウを目撃。その写真を「世界ゾウの日(8月12日)」に合わせて、団体のフェイスブックページに投稿した。

 

このゾウはメスで、名前は「ティキリ」。年齢は70歳で、この街にいる60頭のうちの1頭とされている。

 

Save Elephant Foundationさんの投稿 2019年8月13日火曜日

Save Elephant Foundationさんの投稿 2019年8月13日火曜日

毎晩、数キロもパレードで歩かされる

 

Chailertさんによれば、「ティキリ」は街で開かれる仏教の祭り「エサラ・ペラヘラ祭」のパレードに、10日間も連続で参加させられているという。

 

「ティキリ」は祭りの間、カラフルな衣装を着せられ、人々に囲まれながら、毎晩数キロを歩かされるそうだ。

 

しかもパレードの間は人々の喧騒に包まれ、花火が打ち上げられ、煙が漂うなかを歩き続けなければならないとか。

 

人々は祭りを祝福しているが、衣装のせいで誰も「ティキリ」がやつれていることに関心を払わず、足に鎖をつけられ、歩くのが困難なことを誰も見ようとしていないという。その上でChailertさんは次のように語っている。

 

「今日は、世界ゾウの日です。もしこのような姿が容認されるのなら、私たちはゾウに平和な世界を届けることはできません。愛すること、傷つけないこと、優しさや同情を持つこと、これらが仏陀の教えなのです」

 

Save Elephant Foundationさんの投稿 2019年8月13日火曜日

 

一方、この祭りを主催している仏教寺院「仏歯寺」のスポークスマンは、彼らが常に「ティキリ」の世話をしているし、獣医にも見せていると主張している。

 

ただAFPでは、裕福なスリランカ人はゾウをペットとして飼うことが多いが、不適切な飼い方と虐待が幾度となく問題になっていると伝えており、またその後「仏歯寺」に抗議が殺到したため、「ティキリ」のパレードへの参加が中止になったという。(了)

 

 

出典元:METRO:Starving elderly elephant’s emaciated body is hidden by festival costume(8/13)

出典元:AFP:70歳の痩せこけたゾウ、祭りの出演取りやめ 抗議受け スリランカ(8/15)

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