空に浮かぶ七色のクラゲ、珍しい彩雲がロシアで撮影された
ロシアの写真家が、山の上に浮かんだ不思議な雲を撮影した。空に浮遊し、形を変え続けるその雲は、まるで七色に輝くクラゲのようだったという。
シベリア最高峰ベルーハ山の上に
写真を撮影したのは、ロシア中南部アルタイ地方に住む女性写真家・Svetlana Kazinaさん。20年以上前からこの地方に移住し、山地の自然を撮り続けている。
12月12日、シベリア最高峰のベルーハ山(標高4,506m)の上に、美しく輝く雲を見つけた彼女はシャッターを押した。ベルーハ山は、ロシアとカサフスタンの境にあるアルタイ山脈の一角を成す山だ。
写っている雲は、薄いベールで出来ているかのように浮遊し、シャボン玉の表面のように虹色を放ちながら形を変えていく。
撮影時のことをKazinaさんはこう書いている。
シベリアで最も高いベルーハ山の上にかかるこの美しい雲を、今日の早朝に撮りました。
虹色の雲は稀な光学的現象で、薄い雲が太陽に近づいたとき光のスペクトルが変わります。
写っている雲はとても薄く、雲というより、まるでレースの布のようです。
高い場所なので風がとても強く、雲のレースは数秒ごとに形を変えました。
彩雲と呼ばれる現象
この雲は「彩雲」と呼ばれる現象で、日本で「瑞雲」「紫雲」などと呼ばれる雲もこれのこと。
雲に含まれる水滴や氷の細かい粒が、ちょうどプリズムのような役割を果たし、太陽光線を分光して七色に光らせるそうだ。(了)
出典元:The Siberian Times:Rainbow clouds crown Belukha mountain, Siberia’s highest peak(12/23)
出典元:Metro:Beautiful psychedelic rainbow-coloured ‘jellyfish clouds’ caught on camera(12/19)