ケニアでゾウのベビーブームが到来、記録的な数の子供が誕生
アフリカのケニアにある国立公園では、近年珍しくゾウのベビーブームが起きており、多くの子供が誕生しているという。
200頭以上の赤ん坊が誕生
その国立公園とは、アフリカ最高峰の山「キリマンジャロ」の近くにある「Amboseli国立公園」だ。
ここはケニアとタンザニアの国境沿いにあり、392平方キロメートルの敷地内に約1500頭のゾウが暮らしているという。
そして今年は、すでに200頭以上のゾウの赤ちゃんが生まれており、この数字自体が記録的だが、今後もさらに赤ん坊が生まれてくる望みがあるそうだ。
ゾウの保護団体「Amboseli Trust for Elephants」の創設者であるCynthia Moss氏も、「12月は大抵、出産率が高い月になるため、私たちはさらに期待しています」と述べている。
天候や個体数の増加が原因
しかしいつもの年と何が違うのだろうか?1つは天候だ。この地域では激しい干ばつが続き、その後雨季となるが、大雨の後にゾウの繁殖力が高まるという。そして今年は多くの雨に恵まれたと言われている。
またケニアでは保護活動により、過去30年に渡ってゾウの数が2倍に増えていることも、原因と考えられるそうだ。
ただし、ゾウにとっても流行病が新たな危険になりつつあるとか。さらに象牙の貿易は一時的に停止されているが、依然違法な密猟も懸念材料となっている。
しかも今後、干ばつが続き、雨が降らなければゾウの子供が多く死に、生まれた赤ん坊の半分が死ぬ可能性があるという。(了)
出典元:euronews:THERE IS AN ELEPHANT ‘BABY BOOM’ GOING ON IN KENYA(11/1)
参考:npr:Some Good News: An ‘Elephant Baby Boom’ In One Kenyan National Park(8/14)