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病気のペンギンにカスタムシューズをプレゼント、見事歩けるように【米動物園】

病気のペンギンにカスタムシューズをプレゼント、見事歩けるように【米動物園】
Twitter/Jarrett Bellini

アメリカの動物園で、先天的な病気のために足が不自由だったペンギンに、専用のフットウェアが贈られた。

 

「バンブルフット」と呼ばれる慢性疾患

 

その動物園とは、カリフォリニア州にある「サンディエゴ動物園」だ。

 

ここにはアフリカン・ペンギンが飼育されており、そのうちの1羽、「ルーカス」という名の4歳のペンギンは、「バンブルフット(bumblefoot)」と呼ばれる足の慢性疾患を抱えていたという。

 

「バンブルフット」とは、足の裏に起こる皮膚および皮下の組織の炎症や感染のことで、病院のスタッフは、「ルーカス」が日常生活でできるだけ快適に過ごせるように、整形外科用のフットウェアを履かせることを決断したそうだ。

 

放置すると死亡する可能性

 

「ルーカス」の問題は3年以上前に始まったという。脊椎の感染症で筋肉が弱くなり、直立できなくなったそうだ。動物園のチームは「ルーカス」に鎮痛剤を与え、肉体的な治療を施したが、それらがうまくいかなかった。

 

「ルーカス」のバンブルフットは永久的な症状だと考えられ、治療せずに放置すると、敗血症や感染症による死亡につながる可能性があるという。

 

このため動物園の専門家は、動物のためのリハビリテーションや補助用品を制作している「セラポー」という団体に、整形外科用のフットウェアを依頼。

 

「セラポー」は、「ルーカス」が立ったり歩いたりする時に圧迫による傷ができないように、ネオプレン(合成ゴム)とゴムでできたカスタムシューズを作り上げた。

 

岩に登り、泳ぎ、仲間を作ることも可能に

 

このフットウェアはクッション性があり、マジックテープでも固定できるため、「ルーカス」は他のコロニーのペンギンと同じように岩を登り、泳ぎ、巣を作り、さらには仲間を見つけることができるそうだ。

 

サンディエゴ野生生物保護連合(San Diego Wildlife Alliance)はプレスリリースで「ブーツは、彼の足にすでにある病変を保護すると同時に、新たな痛みが生じるリスクを最小限に抑えるはずです」と述べている。

 

そして実際に「ルーカス」の歩行とバランスは、この新しいフットウェアのおかげで改善されたという。(了)

 

出典元:NBC Sandiego:Happy Feet: San Diego Zoo Penguin Fitted With Orthopedic Shoes For Chronic Condition(8/30)

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