北朝鮮有事に備え、英政府が最新鋭空母を朝鮮半島へ派遣することを検討
北朝鮮での軍事衝突に備え、イギリス軍が作戦を練り、準備をしていることが政府関係者によって明らかにされた。
戦争が勃発した場合の計画を作成
イギリスの政府高官によれば、西側諸国と北朝鮮との間で緊張が高まり、戦争が勃発した場合、イギリス軍がどう対応するかに関する作戦計画を作成するよう指示されているという。
その計画のうち1つの選択肢は、現在試験航海中で今年の後半にも海軍へ引き渡される予定の最新鋭空母「HMSクイーンエリザベス」を朝鮮半島へ配置するというもの。
これらが明らかにされたのは、先日アメリカのトランプ大統領が「北朝鮮に対処するには、たった1つのことしか有効ではない」とツイートしたのを受けてのこととされている。
朝鮮半島沖でアメリカ艦隊と合流
この緊急プランは、北朝鮮とアメリカが言葉の応酬を繰り返し、緊張が高まっていた数カ月前から綿密に考えられてきたという。
計画では「HMSクイーンエリザベス」は、12機のF35B戦闘機を搭載し、朝鮮半島沖合にいるアメリカ艦隊と合流するため、当初の予定を早めて就役させることが検討されてきたそうだ。
またこの空母は「タイプ45駆逐艦」や「タイプ23フリゲート艦」などによってエスコートされる予定だとか。
イギリス政府高官は取材に対し「私たちは『タイプ45駆逐艦』や『タイプ23フリゲート艦』など派遣できる多くの艦船を所有しています。そしてもし事態が韓国で起きれば、イギリスの最新鋭空母の予定を早めて、就役させる可能性もあります」と語っている。
もっとも担当大臣は、このようなプランを持っているかどうか明言を避けているそうだ。
しかし軍事戦略家らはフォークランド諸島を防衛した時に使ったものと同じ作戦も含めて、さまざまな選択肢を精査しているという。(了)