「バイデンを推薦するなら、恩知らずだ」トランプ氏、テイラー・スウィフトを攻撃
トランプ氏が、最近日本でもツアーを行った、アメリカ人歌手のテイラー・スウィフトさんを攻撃した。
「法律の恩恵を受けている」
トランプ氏は2月11日、自身のSNS「Truth Social」において、スウィフトさんがジョー・バイデン大統領を支持するわけがないとし、「彼女に大金を稼がせた男(自分)に背くことは、決してないだろう」と投稿したという。
その理由としてトランプ氏は、彼女が「音楽近代化法」の恩恵を受けているからだと説明。
「音楽近代化法」とは、音楽のストリーミングサービスを通じて、アーティストが著作権料やライセンス料をより簡単に獲得できるようにした法律で、トランプ氏はこの法律が自分のアイディアであり、大統領在任中に可決されたと主張した。
その上でトランプ氏は、「もし、スウィフトがバイデン大統領を支持するなら、恩知らず(disloyal:不誠実、不忠義)だ」と非難した。
スウィフトが陰謀に加担?
スウィフトさんは2020年の大統領選挙でバイデン氏を支持したが、今回の選挙では、まだ誰も公には支持していない。
ただ最近、彼女はインスタグラムの投稿で、ファンに投票するよう勧め、3万5000人以上の有権者登録につながったという。
またスウィフトさんは、アメリカン・フットボールのチーム「カンザスシティ・チーフス」に所属するトラビス・ケルス選手と付き合っており、彼が「スーパーボール」に出場し、スウィフトさんも応援するために姿を見せるなどし、連日多く報道されてきた。
このため共和党支持者の間では、スウィフトさんがバイデン陣営の選挙計画に加担し、「スーパーボール」の場で、バイデン氏を支持するのではないか、などの噂が広まり、陰謀論まで飛び出したという。
一方、バイデン大統領は陰謀論を多少楽しんでおり、スーパーボールでの「カンザスシティ・チーフス」の勝利後、「私たちが描いた通りだ」とツイート。「ダーク・ブランドン」と呼ばれる、悪魔のように目が光る自身の写真を投稿した。
Just like we drew it up. pic.twitter.com/9NBvc5nVZE
— Joe Biden (@JoeBiden) February 12, 2024
ちなみにトランプ氏が自分の手柄だとする「音楽近代化法」は当時、超党派の強力な取り組みにより、上下両院が全会一致で支持。
この法案に関与した弁護士のディナ・ラポルト氏によれば、当時トランプ大統領は「法案に署名する以外は何もしなかった」という。(了)
出典元:The Guardian:Trump accuses Taylor Swift of being ‘disloyal’ if she endorses Biden(2/12)