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「ガザ侵攻は今世紀最大の蛮行」トルコの大統領がイスラエルを非難

「ガザ侵攻は今世紀最大の蛮行」トルコの大統領がイスラエルを非難
X_Recep Tayyip Erdoğan

トルコのエルドアン大統領は3月5日、首都アンカラで行われた記者会見で、イスラエルのガザ侵攻を痛烈に批判した。

 

「西側諸国の無制限の支援」

 

エルドアン大統領は、パレスチナ自治政府のアッバス議長と会談後、共同記者会見に臨み、イスラエルのガザ侵攻は「西側諸国からの、無制限の支援を受けて行われている」と述べた。

 

またエルドアン大統領は「過去151日間、我々は今世紀に入って最大の蛮行の一つを目撃してきた」とし、「ネタニヤフ首相の政権は、パレスチナ人に対するあからさまなジェノサイド(大量虐殺)を行っている」と非難した。

 

その上で「ネタニヤフ首相とその殺人者たちは、法と国民の良心の下で、流された血の一滴一滴に対して必ず責任を問われるだろう」と述べたという。

 

 

エルドアン大統領は、これまでも「イスラエルはテロ国家」や「ネタニヤフ首相は、ヒトラーと変わりない」といった発言を繰り返してきた。

 

また先月には、アメリカや欧州の政府機関で働く公務員800人以上が、イスラエルとガザ地区での戦いに対する自国政府の政策は「深刻な国際法違反」に相当する恐れがあると警告する文書に署名している。

 

イスラエル軍がWFPのトラックを阻止

 

国連の世界食糧計画(WFP)によると、イスラエル軍はWadi Gazaにある検問所で、3時間も待機していた14台のトラックを通過させず、引き返させたという。

 

このトラックには、ガザ地区で飢えに苦しむ人々のための支援物資が積まれており、今回の輸送は2月20日に停止されて以来、初めてになるそうだ。

 

WFP副事務局長のカール・スカウ氏は「今日の輸送では、飢えに苦しむ人々に食糧を提供するために、ガザ地区北部に到着することはできなかったが、WFPはそのためにあらゆる手段を模索し続けている」と述べた。

 

イスラエル軍は2024年に入ってから、大半の期間、支援の流れを阻止しており、またガザ地区で支援物資を受け取ろうとする人々にも攻撃を加えている。

 

英の支援物資も拒否

 

またイスラエルは、イギリスの支援物資までガザ地区への搬入を拒否したという。

 

イギリス政府は昨年10月、ガザ地区で広がりつつある人道危機に対処するため、傷ケアパック7万6800個、浄水器1350個、太陽光発電2560個などの必需品を届けたと発表した。

 

しかしイギリス・労働党のRosena Allin-Khanm下院議員は3月5日、SNSの「X」への投稿で、イスラエル政府がこれらの支援物資が「脅威」であるとして、ガザ地区への搬入を拒否したと明らかにした。

 

米軍がヨルダン軍と協力し、空中投下

 

そんな中、アメリカ軍はヨルダン軍と協力して、ガザ地区へ支援物資を届けるため、空中投下を続けている。

 

アメリカ中央軍(CENTCOM)によれば、この共同作戦にはアメリカ空軍の「C-130」輸送機が使用され、空輸を専門とするアメリカ陸軍の兵士も関与しているという。

 

 

アメリカ軍の輸送機は、3万6800食以上に相当する食料を投下し、これまでもフランスやエジプトの輸送機などが、空中投下を行ってきた。(了)

 

出典元:Al Jazeera:Israel’s war on Gaza live: Israel kills three as US envoy visits Beirut(3/5)

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