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米政府がウクライナに核兵器を渡す可能性、ロシア大統領が反発

米政府がウクライナに核兵器を渡す可能性、ロシア大統領が反発
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現在、アメリカ政府がウクライナに核を渡す可能性が報じられており、ロシアのプーチン大統領が反発した。

 

「あらゆる手段を使う」

 

先週、ニューヨークタイムズ紙は、匿名の西側政府高官の話として、バイデン大統領が退任する前にウクライナへ核兵器を与える可能性を示唆したと報じた。

 

ロシアのプーチン大統領は、カザフスタンで記者会見に臨み、この報道に関する質問に対し、次のように答えた。

 

「現在、実質的に戦争状態にある国(ウクライナ)が核保有国になった場合、我々はどうするか?この場合、我々はロシアが利用できるあらゆる破壊手段、特にこれを強調したいが、あらゆる手段を使う。我々はそれを許さない。我々は彼らのあらゆる動きを監視する」

 

さらにプーチン大統領は「ウクライナが放射性物質を混ぜた『ダーティ爆弾』を作る可能性があるが、ロシアは適切に対応するだろう」と述べたという。

 

「ブダペスト覚書」で核兵器を手放す

 

1991年のソ連崩壊後、ウクライナは核兵器をそのまま保有していたが、1994年の「ブダペスト覚書」に基づき、ロシアやアメリカ、イギリスからの安全保障の約束と引き換えに、核兵器を放棄した。

 

しかし署名したロシアが、2022年にウクライナへ侵攻したため、事実上「ブダペスト覚書」は破棄されたことになる。

 

ウクライナのゼレンスキー大統領は、「ブダペスト覚書」で核兵器を手放したことで、自国の安全が失われたとし、NATO加盟を強く要望。しかしロシアは、これに強く反対してきた。

 

「オレシュニク」をキーウに使う

 

ウクライナ各地では11月28日にも、ロシア軍による大規模な攻撃が行われ、エネルギー関連施設が被害を受け、100万世帯が停電になったという。

 

またロシアのプーチン大統領は、新型中距離弾道ミサイル「オレシュニク」を、ウクライナの首都・キーウを含む、軍や軍の産業施設、意思決定センターで使用することも排除しないと述べたそうだ。

 

さらにプーチン大統領は、「オレシュニク」には「核攻撃に匹敵する威力がある」とし、「運動エネルギーによる衝撃は、隕石が落ちるのと同じくらい強力だ」と主張した。(了)

 

出典元:REUTERS:Putin says Russia would use all weapons at its disposal if Ukraine got nuclear weapons(11/28)

出典元:The Guardian:Putin threatens to hit Kyiv with Oreshnik missiles and praises Trump(11/28)

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