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パレスチナ武装組織「ハマス」は2月22日、イスラエル人の人質6人を解放したが、イスラエル側は、刑務所にいる600人以上のパレスチナ人の釈放を停止した。

「解放の儀式」を止めるよう要求

イスラエルのネタニヤフ首相は23日、「ハマス」がイスラエル人の人質解放の際に行った「屈辱的な儀式」を止めるまで、パレスチナ人の釈放を延期すると明らかにした。

ネタニヤフ首相は、「解放の儀式」について、人質の尊厳を辱め、彼らをプロパガンダとして政治的に利用していると主張した。

一方、「ハマス」側は、「人質の引き渡し式典は、彼らに対するいかなる侮辱も含まず、むしろ彼らに対する高貴で人道的な扱いを反映している」と反論した。

「ハマス」の幹部であるBasem Naim氏は、刑務所に入っている620人のパレスチナ人の釈放延期により、「停戦合意全体が重大な危険にさらされている」と指摘。その上で、アメリカなどの仲介者に対し、イスラエルへ圧力をかけるよう要請した。

ヨルダン川西岸地区に戦車を投入

一方、イスラエル軍はヨルダン川西岸地区の各地で攻撃を継続し、多くのパレスチナ人を拘束し続けている。

そして2月23日には、ヨルダン川西岸地区北部のジェニンで、イスラエル軍の戦車が目撃されたという。

For the first time since 2002, Israeli tanks have been deployed to the northern occupied West Bank as the Israeli government ordered the military to prepare for an “extended stay” in refugee camps there.

🔴 LIVE updates: https://t.co/ovPUWrBQSW pic.twitter.com/LjEKEcr22w

— Al Jazeera English (@AJEnglish) February 23, 2025

ヨルダン川西岸地区で戦車が投入されるのは、イスラエル軍が2002年に実施した「防衛シールド作戦」以来、初めてとなる。

またイスラエルの国防相は軍に対し、来年まで、ヨルダン川西岸地区の難民キャンプに留まるよう命じたそうだ。

ヨルダン川西岸地区では、2023年10月にガザ侵攻が始まって以来、800人以上のパレスチナ人が殺害されている。（了）

出典元：Aljazeera：LIVE: Hamas shuts down Gaza talks until 620 Palestinians freed by Israel(2/23)