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「自由の女神を返せ!」フランスの議員がトランプ政権に要求

「自由の女神を返せ!」フランスの議員がトランプ政権に要求
X_Empire State Building

フランスの政治家が党大会で演説し、アメリカのトランプ政権に「自由の女神」を返すよう迫った。

 

「あなたは、女神を嫌っているようだ」

 

そう訴えたのは、欧州議会議員であり、左派政党「パブリック・プレイス」の共同代表である、Raphaël Glucksmann氏だ。

 

彼は3月16日、党大会で支持者に向かって演説し、「一部のアメリカ人は暴君の側に寝返ることを選んだ」と主張。またトランプ氏に対し「自由の女神像を返せ!これは我々からの贈り物だった。しかし、どうやらあなたは、彼女を嫌っているようだ。だから、彼女は我々と一緒にここで幸せになるだろう」と述べたという。

 

またGlucksmann氏は演説で、ニューヨークの詩人、エマ・ラザラス氏がこの像について語った言葉を引用。「たいまつを持った力強い女性は、自由の空気を吸うことを切望する群集に家を約束した。しかし今日、この土地はかつての姿を失いつつある」と語ったそうだ。

 

 

このことを記者から質問された、トランプ政権の報道官であるKaroline Leavitt氏は、「(渡すことは)絶対にあり得ません。無名でレベルの低いフランス人政治家への私のアドバイスは、今のフランス人がドイツ語を話していないのは、アメリカだけのおかげであることを人々に思い起こして下さいということです」と回答。

 

そして第2次世界大戦でアメリカ軍が、ナチス・ドイツの占領からフランスを解放したことを指摘し、「だから、彼ら(フランス人)は私たちの偉大な国に、とても感謝すべきです」と笑顔で答えた。

 

フランスからの友好の記念

 

フランスのフランソワ・バイル首相も、ホワイトハウスを訪問したウクライナのゼレンスキー大統領に対するトランプ氏の態度を激しく非難し、トランプ政権がウクライナへの軍事援助を一時停止したことで、ロシアに勝利を譲るリスクを冒したと批判した。

 

Glucksmann氏が率いる政党は、トランプ政権にさらに批判的で、トランプ氏が権力を「独裁主義的」に行使し、「ウクライナを銀の皿に載せて、ロシアに引き渡す準備をしている」とウェブサイトに掲載している。

 

「自由の女神像」は、アメリカの独立宣言100周年を祝うために、フランスから友好の記念として贈られたという。

 

しかし資金調達に時間がかかり、フランスが像の費用を支払い、アメリカが台座の費用を負担するという決定が下されたそうだ。

 

その後、「自由の女神像」はフランスから350個の部品に分割されて運ばれ、1886年10月28日に正式に公開されたという。(了)

 

出典元:ABC News:From France comes a call for Trump’s America to return Lady Liberty. Here’s why it won’t happen(3/18)

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