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「ロシアがG8に残っていれば、戦争は起きなかった」トランプ氏がプーチン氏を擁護

「ロシアがG8に残っていれば、戦争は起きなかった」トランプ氏がプーチン氏を擁護
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主要7カ国首脳会議に出席したアメリカのトランプ大統領は、再びロシアのプーチン大統領を擁護した。

 

「ロシアをG8から追放したのは間違い」

 

トランプ氏は、G7サミットに先立ち、議長国を務めるカナダのマーク・カーニー首相と共に、報道陣の前に現れ、次のように述べた。

 

「G7は、かつてはG8だった。バラク・オバマとトルドーという人物は、ロシアをG8に残したくなかった。それは間違いだった。なぜなら、もしロシアが残っていれば、今頃(ウクライナとの)戦争は起きていなかったからだ」

 

2014年、ロシアがウクライナのクリミア半島を一方的に併合して以来、ロシアはG8サミットから追放された。またトランプ大統領は、次のようにも述べた。

 

「ロシアについて、あれほど多く話す時間を費やしたことが間違いだった。そして、彼(プーチン大統領)はもはや交渉のテーブルにいないので、事態はより複雑になっている」

 

トランプ氏は、これまでも一貫してロシアのプーチン大統領を擁護しており、ロシアへの制裁についても後ろ向きのままだ。

 

6月17日にはトランプ氏と、ウクライナのゼレンスキー大統領と会談する予定となっており、ウクライナ側は消極的なトランプ大統領に対し、アメリカ議会の上院が既に承認している対ロシア制裁を発動するよう促している。

 

トランプ氏がG7を切り上げ帰国へ

 

またトランプ大統領は6月16日、記者団からイスラエル・イラン紛争について尋ねられ、次のように答えた。

 

「彼ら(イラン)は話し合いを望んでいるが、もっと早くそうすべきだった。彼らには60日間の猶予があった。そして61日目に、私は『取引はもうない』と言った。彼らは取引をしなければならない。イランはこの戦争に勝てないと思う」

 

またトランプ大統領は記者団に対し、「両国(イスラエルとイラン)は合意を成立させなければならない。それは双方にとって苦痛なことだが、イランはこの戦争に勝てないので、協議すべきだ。手遅れになる前に、直ちに協議すべきだ。もしイランが交渉を望むなら、今がその時だ」と述べた。

 

さらに記者から、イスラエルとイランの紛争にアメリカが関与するつもりなのか、と尋ねられ、トランプ氏は「そのことについては、話したくない」と答えた。

 

その後、トランプ氏はG7サミットを切り上げ、16日には帰国すると明らかにした。

 

ホワイトハウスのレビット報道官は「X」で、トランプ氏がG7サミットで多くの成果を上げたとした上で、「中東で起きていることのため、トランプ大統領は今夜の首脳夕食会後に(カナダを)離れる」と説明したという。(了)

 

出典元:ABC News:Donald Trump repeats call for Russia to be readmitted at G7 summit in Canada(6/16)

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