トランプ大統領、イランへの軍事介入を決断か?核施設への攻撃を準備

アメリカのトランプ大統領は、イランへの攻撃に前向きな姿勢を見せており、すでに作戦の準備が進められているとの情報が流れている。
攻撃は1回ではなく、複数回に及ぶ可能性
ABC Newsによれば、トランプ大統領は、イラン中部の都市Qom近郊にある核施設「フォルドゥ燃料濃縮施設」への攻撃に前向きな姿勢を見せているという。
またこの核施設への攻撃は1回ではなく、複数回に及ぶ見込みとされ、現在攻撃の準備を進めているそうだ。
イラクなどにあるアメリカ軍基地は、イランからの報復に対して非常に脆弱であるため、トランプ氏は現在、基地の警備について説明を受けている。
イラン攻撃計画を承認
トランプ氏は6月17日、シチュエーションルーム(状況分析室)での会合後、首席顧問らに対し、提示されたイラン攻撃計画を承認したという。
ただ同時にトランプ氏は、イランが核開発計画の終了について協議する意思があるかどうかを見極めたいと述べたそうだ。
このため、まだ最終決定を下しておらず、実際に命令を出し、イランへの攻撃計画を実行するかどうかも、決まっていない。
ホワイトハウスのリービット報道官も「トランプ大統領自身が本日述べたように、すべての選択肢が依然として検討対象となっている」と述べた。
その一方でトランプ氏は6月18日、記者団に対して「来週は非常に重要な週になるだろう。イランに核兵器を持たせるわけにはいかない」と語ったそうだ。
上院共和党議員はトランプ氏の判断を支持
イスラエルとイランとの紛争への関与については、トランプ氏の支持層であるMAGAの間でも意見が分かれており、一部の支持者は、アメリカを外国の戦争に巻き込ませないという選挙公約を、トランプ氏が守る必要があると訴えている。
トランプ氏の盟友であるスティーブ・バノン氏も6月18日、記者団に対し、アメリカがイランに対して直接的な軍事行動に介入するのは間違いだと発言。トランプ氏に対して、イスラエルの情報機関とネタニヤフ首相の警告に疑問を持つよう求めたという。
しかし連邦議会上院の共和党議員らは、トランプ大統領の紛争への対応を概ね支持しており、アメリカが軍事介入すべきかどうかの判断について、大統領を信頼していると述べているそうだ。
共和党タカ派のリンジー・グラハム上院議員は、外交努力が失敗した場合の武力行使を支持し、「相手(イラン)に核兵器を持たせたいか、持たせたくないかのどちらかだ」「もし持たせたくないのなら、外交が失敗したら武力行使する」と述べたという。(了)
出典元:ABC News:Israel-Iran live updates: Trump getting comfortable with taking out nuclear facility, source says(6/19)
出典元:ABC News:Republican senators line up behind Trump on Israel-Iran conflict as MAGA base splits on issue(6/19)