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脳腫瘍で危篤に陥った男性、亡くなる直前に誕生したばかりの娘を腕に抱く

脳腫瘍で危篤に陥った男性、亡くなる直前に誕生したばかりの娘を腕に抱く
Facebook/Nicola Kinloch

イギリスで男性が亡くなる直前に、新しく生まれた娘と会うことができたとして、このエピソードが注目を集めている。

 

出産して50分後に夫の病院へ向かう

 

その亡くなった男性とは、ロンドン北部のBedfordshireで暮らしていたBrett Kinlochさん(31)。

 

彼は2月11日、Milton Keynes病院で家族に見守られながら息を引き取ったという。脳腫瘍だった。

 

奇しくもその日、妻のNicolaさん(31)は20マイル(約32km)離れたLuton and Dunstable病院で、女の子の「Ariyaちゃん」を出産。それから50分後には病院を後にし、「Ariyaちゃん」と共に夫が入院している病院へと向かったという。

 

そして夫のBrettさんが亡くなる前に、「Ariyaちゃん」を会わすことができたそうだ。Nicolaさんはその時の気持ちを次のように語っている。

 

「夫は娘を待っていました。そのことを疑う余地はありませんでした。私はただ夫の元へと行きたかった。(略)私は夫の顔のそばに娘を置き、彼の腕に娘を寝かせたのです。そして彼の腕をとったら、娘の髪を撫でたのです。娘と父親が一緒に映った写真も何枚かあるんです」

 

Nicola Kinlochさんの投稿 2016年6月15日水曜日

2015年に脳腫瘍と診断される

 

体操の教師をしていたBrettさんと妻のNicolaさんの間には、4歳になる「Freyaちゃん」と生後18カ月の「Ellaちゃん」の2人の娘がいるという。

 

そしてBrettさんは2015年に悪性の脳腫瘍と診断されるも、望みを捨てずに前を向き、亡くなる3週間前まで働き続けていた。

 

妻のNicolaさんは、そんなBrettさんを自宅でケアしていたが、その後妊娠が発覚。再び腫瘍が大きくなっていたBrettさんは、入院のためMilton Keynes病院へ運ばれる前に、Nicolaさんにお別れのキスをしたそうだ。

 

Nicola Kinlochさんの投稿 2016年3月6日日曜日

助産婦や母親が協力し素早く移動

 

そしてNicolaさんは「Ariyaちゃん」を出産するのだが、赤ちゃんを夫に会わせるため助産婦も協力してくれ、また彼女の母親も車を手配し、非常に素早く夫の病院へ移動できたという。

 

また病院のスタッフも素晴らしく、できるだけストレスにならないよう取り計らってくれたおかげで、夫のBrettさんと娘の「Ariyaちゃん」は3時間も過ごすことができたそうだ。

 

残念ながらその後、Brettさんは亡くなってしまうが、娘を抱くことができ、きっとこみ上げてくるものがあったに違いない。(了)

 

 

出典元:BBC:Dad Brett Kinloch meets baby born three hours before he dies(2/19)

出典元:Mirror:Dad, 31, got to meet his newborn baby daughter just three hours before he died(2/20)

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