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相次ぐICEの「移民狩り」に対抗、LA市長が移民を支援する行政命令を発令

相次ぐICEの「移民狩り」に対抗、LA市長が移民を支援する行政命令を発令
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カリフォルニア州では、移民関税執行局(ICE)による強制捜査が続けられており、ロサンゼルス市長は移民を支援する行政命令に署名した。

 

ロサンゼルス市警も移民捜査に協力せず

 

ロサンゼルス市のカレン・バス市長は7月11日、ロサンゼルス市内で続く移民関税執行局(ICE)による強制捜査を受け、市内の移民を支援するための新たな行政命令を発表した。

 

この命令により、ロサンゼルス市の全部局が、移民関税執行局(ICE)による移民拘束に利用されることが禁止されるという。

 

また強制捜査により影響を受けた移民の家族への支援を拡大し、ロサンゼルス市警察(LAPD)に新たな作業部会を設け、警察官に対し、移民関税執行局に関する通報を受けた場合の、対応に関するガイダンスを提供するそうだ。

 

さらに市長は、過去1カ月間に発生した強制捜査に関する情報(拘束理由、拘束場所、連邦捜査官がマスクを着用している理由など)を入手するため、連邦情報公開法に基づく要請を移民関税執行局(ICE)に提出したという。

 

ICEの職員が強引な捜査

 

カリフォルニア州南部では、6月初旬以降、トランプ政権が公約した移民の大量強制送還計画の一環として、数多くの移民強制捜査が実施されてきた。

 

SNSにも移民関税執行局(ICE)の職員が、スーパーにおいて、テーザー銃で移民を拘束したり、病院に押し入り移民を引き渡すよう求めたりするなど、強引な捜査の様子が投稿されている。

 

 

7月10日には、南カリフォルニアのベンチュラ郡カマリロ地区にある農場で、移民関税執行局(ICE)の職員が大規模な捜査を行い、抗議の声を挙げた住民らに催涙弾などを発射し、制圧した。

 

 

国土安全保障省の広報担当者は、この農場がマリファナの栽培施設であると述べたが、証拠は一切示していない。

 

またこの襲撃で、移民関税執行局(ICE)の職員の追跡を逃れようとした農場労働者の男性が、建物から9メートル下へ落下。脳を損傷し、重体となり入院しているが、現在も生命維持装置につながれているという。

 

 

カリフォルニア州ペリス市の市長は先日、「X」において住民らに「屋内に留まり、ドアを開けず、ICEの捜査に備える」よう呼びかけた。

 

 

ロサンゼルス市のバス市長は、今回の命令を発令するにあたり、次のように述べた。

 

「私たちは誇りある移民の街です。トランプ政権が混乱を招くような対応を強化する意向を示している中、私は市内で利用可能なあらゆる資源と手段を駆使し、移民コミュニティへの支援を確実に行っていきます。(略)私は、このような違法で混乱を招く強制捜査を決して容認せず、ロサンゼルス市民の権利を守るために全力を尽くしていきます」(了)

 

出典元:NBC:Mayor Bass signs executive directive aimed at helping LA’s immigrant communities amid raids(7/11)

出典元:ABC News:Federal agents clash with protesters during ICE raid at Southern California farm(7/11)

出典元:KTLA5:Worker to be removed from life support after suffering injury during California farm raid(7/11)

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