ドイツの地方議会選挙で、16人の立候補者が次々と死亡

ドイツ西部の広大な州、ノルトライン=ヴェストファーレン州では、地方選挙を前に、ここ数週間で、立候補者が次々と亡くなった。
様々な政党の候補者が死亡
ノルトライン=ヴェストファーレン州では9月14日に地方議会の選挙が行われる予定で、2万人が立候補したという。
しかしドイツの「ビルト」紙は、ここ数週間で、様々な政党の候補者16人が死亡したと報じた。
地元選挙管理委員会のモニカ・ヴィスマン委員長によれば、これまで極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の候補者7人と、社会民主党(SPD)、自由民主党(FDP)、緑の党、複数の小規模政党の候補者が亡くなったという。
そして次々と候補者が死亡する事態に、SNS上では噂や憶測、陰謀論も飛び交ったそうだ。
すべての死因は自然死
しかし、「ビルト」紙が地元警察と共同で行った調査では、すべての死因は自然死であると結論付けられたという。
「ドイツのための選択肢(AfD)」のノルトライン=ヴェストファーレン州代表、Kay Gottschalk氏も9月2日、テレビに出演し、「殺人など」の兆候はないと述べ、死者の中には「基礎疾患を抱えていた人もいた」と指摘した。
また同氏は、別のメディアに対しても、「わが党はこれらの事件を、直ちに陰謀論の領域に踏み込むことなく、調査したいと考えている」と述べたそうだ。
しかし候補者の死亡により、新たな投票用紙の印刷や、郵便投票をした人による再投票が必要となり、混乱をきたしているという。(了)
出典元:TASS:Sixteen candidates from various parties die ahead of elections in western Germany — media(9/4)
出典元:BBC:Germany’s far-right AfD suffers series of candidate deaths ahead of local vote(9/2)