エプスタイン・ファイルからトランプ氏の写真を削除、猛烈な批判と激しい怒り

アメリカの司法省は12月19日、性的人身売買で有罪となった故・ジェフリー・エプスタイン氏に関連するファイルを公開したが、激しい非難にさらされている。
16件の写真などが消える
AP通信によれば、ファイルが公開されてから、少なくとも16件の写真などが司法省の公開ウェブページから消えたという。
消えたファイルの中には、裸の女性を描いた絵画の画像や、サイドボードや引き出しの中に並んだ一連の写真の画像が含まれていたそうだ。
しかもその中には、トランプ大統領とエプスタイン氏、メラニア夫人、そしてエプスタイン氏の共犯者であるギレーヌ・マクスウェル氏の映った写真も含まれていたという。
このため、なぜファイルが消失したのか、何が削除されたのか、なぜ国民に通知されなかったのかと人々が疑問に思い、さまざまな憶測を呼んでいる。
限定的、大幅に改訂や編集
今回のファイルの公開は、12月19日までにエプスタイン関連ファイルの「完全公開」を義務付ける法律、「エプスタイン透明性法」に基づいて行われた。
しかし公開されたファイルは、限定的で、かつ大幅に改訂や編集が行われており、明らかに「エプスタイン透明性法」に違反しているという。
この法律を共同で起草した民主党の下院議員、ロー・カーナ氏はビデオ声明で、次のように述べた。
「司法省による本日午後の文書公開は、Thomas Massie下院議員と私が制定したエプスタイン透明性法に違反している。公開内容は不完全で、編集箇所が多すぎる。Thomas Massie下院議員と私はあらゆる選択肢を検討している」
その上で、カーナ氏は、司法省職員を議会侮辱罪で弾劾することや、妨害した人物を訴追する可能性もある、と明らかにした。
またMassie下院議員によれば、エプスタイン・ファイル透明性法により、将来司法省がパム・ボンディ司法長官を始めとする関係者を訴え、彼らが有罪になる可能性があるという。
上院民主党のリーダーであるチャック・シューマー氏は、トランプ大統領の写真が削除されたことを非難。またエプスタイン・ファイル公開の取り扱いは、「アメリカ史上最大の隠蔽工作の1つかもしれない」と述べている。(了)
出典元:The Guardian:Outrage and legal threats: Trump justice department slammed after limited Epstein files release(12/20)


























