イランのガス田への攻撃はイスラエルの単独行動、トランプ氏「知らなかった」と発言

先日、イラン南部のガス田が攻撃されたが、アメリカのトランプ大統領は「知らなかった」と発言した。
石油・ガス施設への攻撃停止を指示
3月18日、イラン南部のブーシェフル州にあるサウス・パルス(South Pars)天然ガス田が攻撃を受け、イスラエル側はトランプ政権と連携し、この攻撃が承認されていたと明らかにした。
しかし3月19日、トランプ大統領はSNSの「Truth Social」への投稿で、アメリカ政府はこの攻撃について「何も知らなかった」と述べた。
またその後、記者会見でトランプ氏は、「彼(ネタニヤフ首相)に、そんなことをするなと言ったんです。そして彼はそうしないでしょう」と語り、イスラエルのネタニヤフ首相に対し、イランの石油・ガス施設へのさらなる攻撃を行わないよう指示したと明らかにした。
その後、イスラエルのネタニヤフ首相も記者会見で、イランのガス田への攻撃をトランプ大統領に知らせていたかを問われた。
しかしネタニヤフ首相は、それについては答えず、「イスラエルはガス施設に対して単独で行動した。トランプ大統領は今後の攻撃を控えるよう我々に要請しており、我々はそれを実行に移している」と述べるにとどまった。
「米政府は外交政策の統制を失った」
このガス田への攻撃は湾岸諸国も激しく非難しており、トランプ政権が事実上、ネタニヤフ政権に外交政策を乗っ取られているとの批判が上がっている。
オマーンのBadr Albusaidi外相は、「アメリカが、自国の外交政策のコントロールを失った」と主張し、イスラエルがトランプ政権を説得して、イランとの戦争に踏み切らせたと非難した。
またAlbusaidi外相は、「アメリカ政府の最大の誤算は、そもそもこの戦争に巻き込まれたことだ」とし、「これはアメリカの戦争ではない。イスラエルとアメリカ双方が望むものを得られるようなシナリオはあり得ない」と述べたという。
「イスラエルの戦争に引きずり込まれた」との批判は、アメリカ国内でも高まっており、先日は国家テロ対策センターのジョー・ケント長官が、イラン戦争に反対する姿勢を示し、辞任した。
イランがイスラエルの製油所を攻撃
ガス田への攻撃に対し、イラン側も報復を行っており、19日にはイスラエルの製油所を攻撃した。
イラン革命防衛隊は、イスラエル北部にある第3の都市ハイファと、南部のアシュドッドの製油所を標的とし、「イスラエルの安全保障上の標的や軍事支援施設」を「精密誘導ミサイルで攻撃した」と発表した。
イスラエルのエネルギー省も19日、イランのミサイルにより、北部港湾都市のハイファにある製油所が攻撃を受けたものの、「大きな被害」はなかったと発表している。
An Iranian missile struck an oil refinery in the Israel city of Haifa.
The plant produces half of Israel’s domestic fuel supplies.
Power was briefly disrupted before being restored, with no casualties reported. pic.twitter.com/t0eoEosllo
— Al Jazeera Breaking News (@AJENews) March 19, 2026
またカタール政府は19日の朝、イランのミサイルが同国の主要ガス拠点であるラス・ラファンを攻撃し、「甚大な被害」をもたらしたと発表した。
さらにクウェートやアラブ首長国連邦、サウジアラビアにある製油所やガス施設も、イランからのドローンやミサイル攻撃を受けて、被害が出ているという。
イスラエル軍はレバノン南部も攻撃し続けており、レバノン保健省は19日、これらの攻撃によりレバノンで1001人が死亡したと発表。死者には女性79人、子供118人、医療従事者40人が含まれ、2584人が負傷したと明らかにした。(了)
出典元:The Guardian:Middle East crisis live: Netanyahu says Israel acted alone in Iran gasfield strike and denies ‘dragging’ US into war(3/19)

























