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NZの国会で議長が議員の赤ちゃんをあやす、その姿が話題に

NZの国会で議長が議員の赤ちゃんをあやす、その姿が話題に
Twitter/Trevor Mallard

ニュージーランドの国会で、議長が下院議員の赤ん坊をあやし、議事を進めたとして注目を集めている。

 

議長席で赤ちゃんをあやす

 

その人物とは、2017年から下院の議長を務めているTrevor Mallard氏(65)だ。

 

彼は先日、首都ウェリントンで開かれた下院議会において議論が行われている中、議長席に座り、赤ん坊をあやしつづけたという。

 

公開された動画や写真でも、Mallard議長が赤ん坊を揺らしたり、時には哺乳瓶でミルクを与えたりする様子が映っていた。

 

 

実はMallard議長は2017年にも、議長席で議員の赤ん坊をあやしたそうだ。彼はABC Newsの取材に対し、次のように語っている。

 

「私が議長になった時、明らかにしたことは、以前よりも議会をずっと家族にやさしいものにしたいということでした。その目的の大きな部分は、議員の時間外労働の多くの部分を議会に組み込ませるよう促すこと(議員に議会に参加するよう促すこと)、特に若い女性にね。議会が社会を反映するとき、そこはより良くなるというのが、私の見解です。そうするために、議会は家族に優しくならなければいけないのです。さもなければ、人はそのグループ(議会)を排除してしまいます」

 

議論を交わす父親のために赤ちゃんを預かる

 

この赤ん坊は労働党のTamati Coffey議員(男性)の息子で、代理母によって生まれ、まだ生後6カ月だという。(パートナーも男性のTim Smith氏)

 

 

そしてこの日、Coffey議員は育休を終え、赤ん坊を連れて初めて議会に出席。議論を交わす必要があるため、Mallard議長が彼の子供を率先して預かり、あやしたと言われている。

 

 

「通常、議長席は議長によってしか使われない。しかし今日、VIPが私と共に席に座った。Tamati Coffey、Tim、あなたたちに新しい家族ができて、おめでとう」

 

実はニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相も、昨年任期中に女の子を出産。その年の9月には、ニューヨークで開かれた国連総会の議場に赤ん坊を連れて、出席したという。

 

その際、アーダーン首相は「私は母親としての役割と、リーダーとしての役割を両立させています。そのようにすることは、完全に可能なのです」と述べている。

 

またイギリスでも昨年9月、自由民主党の党首、Jo Swinson議員がロンドンでの下院議会に、生後3カ月の赤ちゃんを連れてきたそうだ。

 

日本の中では賛否が分かれる問題かもしれないが、女性が活躍する社会を実現するには、このような意識の変化が、まず必要なのかもしれない。(了)

 

 

出典元:ABC News:New Zealand parliament speaker cradles and feeds lawmaker’s baby during debate(8/22)

出典元:MailOnline:New Zealand parliament speaker cradles a fellow MP’s six-week-old baby boy and feeds him from a bottle during a debate(8/21)

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