公の場から姿を消していたロシアのショイグ国防相、テレビ会議に出席
ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相が、プーチン大統領とのテレビ会議の席に姿を現した。
12日間も公の場に姿を現さず
実は、ショイグ国防相は12日間も、公の場に姿を見せていなかったという。またロシア軍参謀総長のヴァレリー・ゲラシモフ氏も同様に、姿を現していない。
このため、ショイグ国防相らが、ウクライナの主要都市であるハリコフやキエフを攻略できず、侵攻作戦の失敗の責任を取って処分されたのではないか、との憶測を呼んでいた。
またロシアの独立系ニュースサイト「Agentstvo」は、ある情報筋の話として、ショイグ氏が心臓に問題を抱えていることを報じた。
しかし3月24日の記者会見で、ドミトリー・ペスコフ報道官は、ショイグ国防相の病気を否定。「特別軍事作戦が進行中であり、対処すべきことが多くある」と述べたという。
わずかに姿がテレビに映る
その後、すぐにショイグ国防相は公の場に姿を現した。24日に行われた安全保障理事会におけるプーチン大統領とのテレビ会議で、画面の片隅に国防相の姿が映っていたそうだ。
またこの時、ショイグ国防相は「特別軍事作戦の進展と、解放地域で人道支援、安全確保、重要インフラの復旧のために軍が努力していること」を報告したという。
手の動きから写真ではないことが確認されたが、この時、ショイグ国防相の姿が映ったのは、わずか数秒のみだったそうだ。
ロシアではウクライナ侵攻後、連邦保安局(FSB)の幹部が軟禁状態にされたり、国家警備隊の高官が逮捕されたりする事態が起きている。
またウクライナへの侵攻が思うように進んでいない中で、プーチン大統領が部下に怒りをぶつけているという噂も流れているそうだ。(了)
出典元:The Guardian:Russian defence minister resurfaces on TV – but for just a few seconds(3/24)