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北朝鮮のプロパガンダ動画が、作り過ぎでお笑いの域に

北朝鮮のプロパガンダ動画が、作り過ぎでお笑いの域に
YouTube/supersuhui

このところ日本の領海に向けて、続けてミサイル発射実験を行っている北朝鮮。先日24日には、新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星17号」を発射した

 

軍事専門家が「モンスター」と呼ぶこのミサイルは、世界にとって大きな脅威。決して軽く扱われるべきものではないだろう。だが、その発射を讃える北朝鮮のプロパガンダ動画は、というと……笑いをこらえるのが大変だ。

 

北朝鮮国営テレビが放映した動画

 

正味12分ほどのそのプロパガンダ動画は、「火星17号」発射の翌日に、北朝鮮の国営テレビで放映された。

 

格納庫から搬出されたミサイルが、打ち上げられ、青空の彼方に消えるまでを映した動画なのだが、その演出が、見事なまでにハリウッド風。大げさなスローモーション、緊張感に満ちたカット割、勇猛壮大なバックグラウンドミュージックなど、80年代にトム·クルーズが主演したアクション映画『トップガン』を思わせる。もちろん、今回の主演は金正恩国務委員長。そのギャップがたまらない。

 

傑作シーンを切り取った動画がツイッターに出回っている。

 

 

全編はYouTubeで見れる。始めの3分ほどはアナウンサーの熱弁。プロパガンダ動画は3:23から。

 

丸々太ったアクションスター

 

この動画は、もちろんSNSやメディアで話題になっている。例えば、カナダで最大部数の日刊紙「トロント·スター」では……

 

彼(金正恩)は『トップガン』のトム・クルーズ、というか、カラオケバーでキムチを何杯も食べ過ぎたトム・クルーズのようだ。彼自身は危険な独裁者というイメージを発信したがっているのだろうが、低予算の駄作映画に主演する、丸々太ったアクションスターにしか見えない。

 

イギリスのメディアでは、「映画『チーム·アメリカ』をそのまま現実にしたようだ」、「金正恩は80年代のアクション映画スターとして、ツイッター認証を受けられるだろう」といったSNSのコメントが紹介されている。(ちなみに『チーム・アメリカ』は、人形劇による過激な政治風刺映画)

 

ウクライナの防衛専門家であるShreyas Reddyさんはツイッターで、「この動画は今年のアカデミー賞で、『ショートドキュメンタリー』部門のオスカーを受賞するだろう』と皮肉った。(了)

 

出典元:Metro:Kim Jong-un compared to ’80s action movie star’ in bizarre North Korea video(3/25)

出典元:Toronto Star:Kim Jong Un tests a scary missile and makes his ambitions clear: He wants to be Tom Cruise in ‘Top Gun’(3/25)

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