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ホームレスを強制的に動員しウクライナの最前線へ、ロシア・メディアが報じる

ホームレスを強制的に動員しウクライナの最前線へ、ロシア・メディアが報じる
Telegram/FOOD NOT BOMBS moscow

ロシアでは、ホームレスの人まで強制的に動員され、ウクライナの最前線へ送られているという。

 

モスクワで活動する慈善団体が証言

 

ロシアの独立系メディア「メディアゾナ」によると、モスクワの警備担当者は、慈善団体のフードバンクや移民労働者の住むホステルから、男性を連れ去っているという。

 

このような行為は、プーチン大統領が「部分的」な動員を宣言した、数週間後から行われているそうだ。

 

「メディアゾナ」は、モスクワで活動する慈善団体「フード・ノット・ボムズ」に話を聞き、ここ数週間、何十人ものホームレスの男性が、路上から軍の入隊事務所に連れて行かれるのを見てきたと伝えている。

 

ホームレスの首根っこをつかみ連行

 

「フード・ノット・ボムズ」の代表者は、次のように語っているという。

 

「60歳の男性が連行され、その後解放されて戻ってきました。彼は、戦争に召集された多くの人々が並んでいる軍の兵站部に連れて行かれたと言っていました。彼は年齢基準に合わないと言われ、45歳までの男性しか連れて行けないと言われたそうです」

 

またキリスト教正教会のホームレス支援団体「サルベーション・ハンガー」の代表も、次のように語っている。

 

「警察は誰に頼まれたわけでもないのに、ここ(フードバンク)にやってくるのです。そして食べ物を待っている人々の列を見て、彼らの意思に反して首根っこをつかむのです。ホームレスたちはバスに乗せられ、軍隊の入隊事務所に連れて行かれるそうです。その後、50人以上が解放され、パスポートや書類を持っていない人は警察署に連れて行かれたそうです」

 

このような事例から「フード・ノット・ボムズ」の活動家たちは、年齢を理由に軍に拒否されたホームレスの男性へのインタビューを記録しているという。

 

またメディアの「メディアゾナ」は、動員の担当者が移民労働者の宿泊施設として知られるホステルや、宅配業者、タクシー運転手などの低賃金労働者の居場所を訪問していたとも報じている。(了)

 

出典元:MailOnline:Russia ‘is rounding up HOMELESS people as part of its military mobilisation’: Men ‘are grabbed while queueing up for food and forced onto buses’(10/12)

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