プーチン大統領や国防大臣が核シェルターに隠れている可能性、ジャーナリストが指摘
調査報道機関「ベリングキャット」とつながりのあるジャーナリストが、ロシアのプーチン大統領や国防大臣の居場所について、ある説を述べている。
西シベリアのシェルターにいる可能性
そのジャーナリストとは、クリスト・グロゼフ氏だ。彼の説によれば、すでにプーチン大統領とその側近は、ウクライナ紛争が核戦争に発展した場合に備えて、極秘の核シェルターに隠れているという。
またロシア政府の高官が使用する飛行機の動きから、プーチン大統領が西シベリアのスルグト付近のシェルターにいる可能性があるそうだ。
一方、国防相のセルゲイ・ショイグ氏は、2週間にわたって公の場から姿を消し、健康問題を抱えているとも伝えられているが、モスクワから725マイル(1170km)東にあるウファ市のシェルターにいると見られている。
国防相の娘も付近に滞在
グロゼフ氏によれば、ショイグ国防相の娘、クセニア・ショイグさん(31)が、父親の隠れているとされる場所からそう遠くない街、ウファを訪れたことからも裏付けられるという。
ショイグ国防相は心臓発作に倒れたと噂されていたが、クセニアさんが3月22日から4日間ほどウファ市に滞在していたとみられるそうだ。
またクセニアさん自身もテレグラムで、3月22日に仕事の関係でウファ市にいると投稿しており、地元紙も彼女が「3月24日と25日に地域首長の個人的な招待で」訪れていると報じている。
このセキュリティ・レベルの高いシェルターの使用が確認されれば、プーチン大統領が核兵器の配備を準備している可能性が示唆されるという。
グロゼフ氏は、ウクライナのメデイア「24チャンネル」において、次のように述べている。
「ショイグ国防相がいわゆる地下シェルターにいることは絶対に間違いない。彼がいつも乗っている飛行機を追跡すると、ウファ市に非常に頻繁に、ほとんど毎日飛んでいることがわかる。この地域には、そのような厳重に保護されたシェルターがあることを知っているので、これは明白な結論に至るのです」
「核攻撃の可能性を想定している」
さらにグロゼフ氏は、ロシアのディミトリー・ペスコフ報道官の発表に言及し、ロシア政府の戦略は核攻撃の可能性を想定していると指摘。
その上で「核攻撃の可能性の決定が下されれば、その後に軍の指導者を隠すことはできない。事前に隠れておかなければならないのです」と述べている。
一方、プーチン大統領のシェルターは他の場所にある可能性も高いと考えており、現在ウファ市行きの飛行機よりも、さらに機密性の高い飛行機を追跡しているという。(了)
出典元:METRO:Putin and high command ‘hiding in bunkers amid fears of nuclear war’(3/29)