Switch news

知っておきたい世界のニュース

世界最大の電波天文台の建設を開始、10万本以上のアンテナで宇宙を探る

世界最大の電波天文台の建設を開始、10万本以上のアンテナで宇宙を探る
Twitter/Australian Academy of Science

世界最大とされる電波天文台の建設が、オーストラリアで正式に開始された。

 

今世紀最大の科学プロジェクト

 

その電波天文台とは、「スクエア・キロメートル・アレイ(Square Kilometre Array:SKA)」だ。

 

「SKA」天文台は政府間の大規模な取り組みとして、今世紀最大の科学プロジェクトの1つと評価されている。

 

そしてこの電波天文台を使い、天文学者が「宇宙の起源」を探ることが可能になるという。

 

例えば「SKA」は、最初の星や銀河が形成された、宇宙史の初期を振り返ることができるそうだ。

 

また、ダークエネルギーや宇宙が膨張している理由を調べたり、地球外生命体の探索に利用されたりする可能性もある。

 

スポンサーリンク

西オーストラリアと南アフリカに設置

 

「SKA」はまず、2つの国にまたがって、アンテナ群が設置される予定だという。

 

設置される場所の1つは西オーストラリアの遠隔地にあるWajarriカントリー。ここでは「SKA-Low」と呼ばれる、13万1072本のクリスマスツリーのようなアンテナ群が設置されるそうだ。

 

「SKA-Low」は、低周波の電波信号に対する感度が高く、既存の望遠鏡の8倍の感度を持ち、135倍の速さで宇宙を描き出すことができるという。

 

もう1つは、従来の「SKA-Mid」と呼ばれる197基のアンテナ群で構成され、南アフリカのカルー地方に建設される予定となっている。

 

Twitter/SKA Observatory
スポンサーリンク

30年の開発期間を経て、正式に建設開始

 

そして今回、30年の開発期間を経て、「SKA」の建設がオーストラリアで正式に開始された。

 

オーストラリア政府のエド・フジック産業科学相とSKA機構事務局長のフィリップ・ダイアモンド教授は、12月5日に西オーストラリア州の現地で行われるイベントに出席し、「SKA-Low」の建設開始を祝ったという。

 

SKA望遠鏡は、火星にいる宇宙飛行士のポケットにある携帯電話を検出できるほど感度が優れており、「SKA-Low」のディレクターであるSarah Pearce博士も、次のように述べている。

 

「SKA望遠鏡は、(例えば)数十光年離れた星を周回する惑星の空港レーダーを検出できるほどの感度を持つため、宇宙で私たち(人類)だけが存在するのか、という最大の疑問に答えることができるかもしれません」

 

「SKA」は天文学研究の大きな到達点とされ、これを実現させるために1000人以上の人々が、20年間働いてきたという。(了)

 

出典元:The Guardian:‘Are we alone in the universe?’: work begins in Western Australia on world’s most powerful radio telescopes(12/5)

記事が気に入ったら
Switch Newsをフォローしよう!


Return Top