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文明は滅んでいなかった?イースター島での調査で新たな研究結果:米大学

文明は滅んでいなかった?イースター島での調査で新たな研究結果:米大学
Binghamton University State University of New York

モアイ像で有名なイースター島での調査が行われ、従来とは異なった新たな見方が示された。

 

西洋人との接触前に滅んでいなかった?

 

その調査を行ったのはアメリカのオレゴン大学、ニューヨーク州立大学/ビンガムトン大学などの研究者だ。

 

そもそもイースター島(Rapa Nui島)は、モアイや儀式などで使われたとみられる数々のモニュメントがあることで知られている。

 

そしてこれまでは、イースター島で社会的な崩壊が起きてから、モニュメントなどは1600個で建設が止まったと考えられてきたという。

 

しかし今回、研究者はイースター島の社会が、西洋人と接触する前に崩壊しておらず、以前考えられていたよりもずっと長く、その後もモアイなどが作られてきたと結論づけた。

 

1700年以降も建設が続いていた

 

オレゴン大学のRobert J. DiNapoli氏に率いられた研究者たちは、「崩壊説」を検証するために、放射性炭素年代測定法や比較構造層位学を使い、民族誌的な出来事を調査。

 

モニュメントの建設の開始や終了、または建設の割合などを詳しく分析したという。

 

その結果、これらの像などはイースター島に移り住んできた人々によって、14世紀の初めから15世紀の中頃まで、急速に多く作られていたことが明らかになった。

 

またその後も、建設の割合は安定しており、1722年に島の人々が西洋人と接触した後も、建設が続けられていたことを発見したそうだ。

 

現代にも受け継がれている文化

 

ビンガムトン大学の人類学者であるCarl Lipo氏は、次のように説明している。

 

「私たちが発見したことは、この島に到着した人々がまもなくモニュメントを作り始め、彼らはヨーロッパの人々が到着した後の期間も、建設を続けていたということです」

 

「かつて西洋人が島に到着して以来、病気や殺人、奴隷獲得のための急襲や他の紛争など、多くの記録された悲劇的な出来事がありました。これらの出来事は、島の人々にとっては、外からもたらされたものです。そして疑うことなく、彼らに破壊的な影響を及ぼしたでしょう。しかしイースター島の人々は、数百年に渡る安定と繁栄をもたらした習慣に従い、途方もない危機に直面しながらも、伝統を(守り)続けてきたのです。彼らの文化遺産が受け継がれている程度や、言語や芸術、文化的習慣を通して現在にも残っている度合いは、非常に顕著であり、印象的です。私はこの強い回復力こそが、『崩壊説』では見落とされていたと思っていますし、認識される価値があると考えています」

(了)

 

イースター島の経緯などについては、Gigazineで詳しく説明されている。そちらも参照いただきたい。

 

出典元:Binghamton University State University of New York:EASTER ISLAND SOCIETY DID NOT COLLAPSE PRIOR TO EUROPEAN CONTACT, NEW RESEARCH SHOWS(2/6)

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