Twitter/S.L. Kanthan

スペインの首相が、中国の習近平氏と会談し、ウクライナの和平のためにゼレンスキー大統領と会談するよう促した。

ウクライナの和平案を支持すると伝える

スペインのペドロ・サンチェス首相は3月31日、訪問中の中国で記者会見に応じ、まずウクライナの和平案を支持すると中国の習近平国家主席に伝えたと明らかにした。

このウクライナの和平案では、ロシア軍がクリミアを併合した2014年前の状態に戻すという要求が盛り込まれている。

その上でサンチェス首相は、習近平氏に対し、ウクライナの和平のために、ゼレンスキー大統領と会うよう、促したという。

ただしサンチェス首相は、習氏がウクライナ侵攻に関して何を話したかについては、コメントを避けた。

中国側からの発表によれば、この会談で習近平氏は従来通り、「冷戦的な考え方」を止め、ロシアに対する「極端な」制裁の圧力を止めるよう求めたという。

その一方で、サンチェス首相は記者団に対し、紛争における核兵器の脅威と使用を「完全かつ全面的に拒否」し、「領土の完全性」を支持する中国の和平案の姿勢を歓迎すると答えたそうだ。

フィンランドが近日中にNATOに加盟

NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長は3月31日、「NATOの同盟国30カ国、全てが加盟議定書を批准した」とし、フィンランドが近日中に正式にNATOに加盟すると明らかにした。

フィンランドとスウェーデンは、これまで中立の立場を保ってきたが、ロシア軍のウクライナ侵攻を機に、昨年5月にNATO加盟に申請していた。

スウェーデンについては、トルコ政府が自国内の反政府勢力をかくまっているとして、NATO加盟に反対している。

ロシアが北朝鮮に武器・弾薬を求める

アメリカ政府は、ロシアがウクライナでの戦争で必要となる武器や弾薬を、再び北朝鮮に求めているという新たな証拠を得たと明らかにした。

ホワイトハウスの国家安全保障会議報道官・ジョン・カービー氏は3月30日、「ロシアが北朝鮮に代表団を送ろうとしていること、ロシアが軍需品（武器や弾薬）と引き換えに、北朝鮮に食糧を提供していることも理解している」と述べたという。

ジョー・バイデン大統領は、今週半ばにスパイ容疑で逮捕されたアメリカ人記者を解放するよう、ロシアに呼びかけた。

その記者とは、ウォール・ストリート・ジャーナルのエバン・ゲルシュコビッチ氏で、ロシアでの裁判で有罪になれば、最高20年の刑が言い渡される可能性がある。

バイデン大統領は3月31日、この件を記者団から尋ねられ、「彼を解放せよ！」と答えたという。

以前、ホワイトハウスのカリーヌ・ジャンピエール報道官は、ゲルシュコビッチ氏にかけられたスパイ容疑を「ばかばかしい」と表現していた。（了）

出典元：The Guardian：Russia-Ukraine war: Biden tells Russia to release WSJ reporter accused of espionage; China’s Xi urged to speak to Zelenskiy – as it happened(3/31)