「EUと協力する用意がある」キルギスの大統領が表明
旧ソビエト連邦の構成国だったキルギスの大統領が、EUとの関係を強化すると表明した。
「手を携えて働く用意がある」
キルギスの大統領サディル・ジャパロフ大統領は6月3日、EU理事会のチャールズ・ミシェル議長と会談。
その際、ジャパロフ大統領は、ミシェル議長に対して、次のように述べたという。
「キルギスは、共通の問題を解決し、対話を促し、永続的な解決策を見出すために、欧州連合(EU)と手を携えて働く用意があります」
カザフスタンやキルギス、タジキスタンなどは、ロシアと軍事同盟を結び、集団安全保障条約機構(CSTO)にも所属している。
EUとの首脳会談は2度目
ミシェル議長は6月2日、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタンの首脳が集まったサミットに参加。
この会合は、キルギス最大の湖、イシク・クルの湖畔にある都市、チョルポン・アタで開かれ、中央アジアの旧ソビエト構成国と、EUとの2度目の首脳会談となった。
EUは以前から、この地域への最大の援助国で、主要な投資パートナーとなっており、ロシアの影響圏とされてきたこれらの国々との関係強化を望んできたという。
ベルゴロド州では500件の攻撃
一方、ロシアのベルゴロド州では、反プーチンのパルチザンが、激しい攻撃を続けている。
ベルゴロド州のVyacheslav Gladkov知事は、6月2日に500件の攻撃(砲撃やロケット砲を含む)を受けたと述べた。
またこれらの攻撃で5人が死亡、特にシェベキノの町は最も大きな被害を受け、数百人の住民が避難しているそうだ。
このような事態に対し、民間軍事会社「ワグネル」のエフゲニー・プリゴジン氏は6月3日、「ベルゴロドでは一般市民が死んでいる」とし、この地域に戦闘員を派遣する用意があると述べたという。(了)
出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war as it happened: Kremlin infighting ‘destroying Russian state’, says Wagner head(6/3)