まだ終わらない!スーパームーンは来年1月も浮上、しかも33年ぶりの皆既月食に
12月3日の夜から4日の深夜にかけて、日本でも各地で「スーパームーン」が観測されたが、NASAによれば今後も続いて現れるという。
14%も大きく、30%も明るい
そもそも「スーパームーン」とは満月のことだが、最も極大化した状態を指す。そしてこれは月の軌道によって生じるとされている。
NASAによればそもそも月は地球の周りを下の図のように回っており、最も地球から遠く離れた地点と、最も接近した地点の差は約5万kmもあるという。
このため地球に最も近づいた満月は、最も遠く離れた満月に比べ、14%も面積が広く、30%も明るく輝くそうだ。
1月1日、31日もスーパームーン
無論、この違いは月が真上に上がっている時は見分けがつきにくい。しかし地平線や水平線近くにあるときにビルや木々の影などから見える、スーパームーンは肉眼でもその大きさの違いがわかりやすいという。
しかもNASAでは12月3日の深夜にかけて浮上した「スーパームーン」を含めて、近日中に3回も続くとしている。
その2番目に観測できるのは来年の1月1日。そして月末の1月31日も、「スーパームーン」になるという。
しかも1月31日は、地球の影に月がまるまる隠れてしまう「皆既月食」を伴うとされ、その過程で月の光は弱くなるが、赤みを帯びた珍しい色を浮かべるそうだ。
完全に月が隠れる地域は、北西アメリカから太平洋を超えた東アジアにも及び、それ以外の地域でもスーパームーンから月が欠けていく様子が確認できるとしている。
日本では全国各地で、部分月食から皆既月食までの全過程が観測できるという。
スーパームーンと皆既月食の組み合わせは、33年ぶりになるとも言われている。実際、月がどんな姿で欠けていくのか、今から観測するのが楽しみだ。(了)
出典元:Scientic NASA:A Supermoon Trilogy