インドネシアに生息するボルネオ・ウンピョウ、家族の貴重な映像を撮影
インドネシアで、絶滅危惧種とされるボルネオ・ウンピョウの家族の動画が撮影された。
家族が一緒に撮影されたのは初
その映像が撮影されたのは、ボルネオ島にあるTanjung Putting国立公園とされている。
そもそも保護団体「オランウータン財団」のスタッフは、公園内の森のいたるところにカメラを設置していたという。
そして調査チームは、4月9日にカメラの1つにボルネオ・ウンピョウの家族が映っていることを発見した。
「オランウータン財団」によれば、今までの映像にも、ボルネオ・ウンピョウの姿が捉えられていたが、この地域で家族が一緒に撮影されたのは、初めてだという。
機敏な森のハンター
ボルネオ・ウンピョウはインドネシアに生息するスンダ・ウンピョウのうちの1種で、スマトラ島にも、スマトラ・ウンピョウ(Neofelis diardi diardi)が生息しているそうだ。
世界自然保護基金(WWF)によると、ボルネオ・ウンピョウには小さな雲のような模様とはっきりとした斑点があり、背中には大胆な二重の縞模様があるという。
ボルネオ。ウンピョウは非常に機敏な森のハンターで、柔軟な関節で木の間を走ったりジャンプしたりでき、密林でサル、ネコ、げっ歯類を餌にしているそうだ。
「ワールド・ランド・トラスト」によると、全体的にスンダ・ウンピョウは夜行性であるため、生態などがほとんど知られていないという。
また彼らは一年中繁殖し、2歳で性の成熟期に達すると考えられているが、違法な密猟や生息地の破壊により、繁殖年齢まで生き延びることはほとんどなく、絶滅危惧種となっている。
ボルネオ・ウンピョウは、ボルネオ最大の捕食動物であり、生態系の維持に重要な役割を果たしているそうだ。(了)
出典元:Livescience:Bornean clouded leopard family filmed in wild for 1st time ever(6/10)