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ポンペイの遺跡から、華やかな青い壁の部屋を発見

ポンペイの遺跡から、華やかな青い壁の部屋を発見
Pompeii

イタリアにあるポンペイの遺跡で、再び新しい発見があり、注目を集めている。

 

壁には女性像や農具なども描かれる

 

6月7日に、ポンペイ考古学公園から発表されたプレスリリースによると、華やかな「青い部屋」が考古学者によって新たに発掘されたという。

 

この部屋の広さは約8平方メートルもあり、青緑色の壁には複数の女性像も描かれ、他の壁画には鋤や、「ペドゥム」と呼ばれる羊飼いの杖など、農業を象徴するものが表されていたそうだ。

 

この部屋はブルボン朝時代(1813~1840年)に最初に発見されたが、最近再び発掘され、5月27日に初めて公開されたという。

 

儀式などを行う神聖な場所か

 

専門家は、一部の壁画が四季を表していると考えているが、青い壁の顔料は特別で、ポンペイにあるフレスコ画にはほとんど使用されず、通常は凝った装飾が施された部屋に使われているそうだ。

 

そのためかこの珍しい青い部屋は、ローマの聖域とされる「サクラリウム」と考えられ、儀式や神聖な物の保管に使われたとみられている。

 

 

またこの部屋からは、15個の大きな花瓶(amphorae)や、青銅製の水差し2個、ランプ2個も発見されたという。

 

さらに考古学者は、改修工事で準備されていた建築資材や、多くの牡蠣の殻も発見したそうだ。

 

ポンペイでは最近、新たな遺物などが多く発見されており、先日も保存状態の良いフレスコ画や、子供たちが描いた剣闘士の絵などが見つかっている。(了)

 

ポンペイの遺跡で、美しいフレスコ画を複数発見

ポンペイの遺跡から、剣闘士などを描いた絵が発見される

出典元:ABC News:Pompeii excavation unveils rare ‘blue room’ believed to be an ancient shrine(6/13)

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