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ガザ地区での実際の死者数は18万人を超える可能性、研究者が医学誌に発表

ガザ地区での実際の死者数は18万人を超える可能性、研究者が医学誌に発表
X_UNRWA

ガザ地区での実際の死者数がどのくらいいるのか、その検証が行われ、結果が医学誌「ランセット」において発表された。

 

間接的な死者数を考慮して推定

 

ガザ地区の保健当局によれば、7月9日時点で、すでに3万8000人以上のパレスチナ人が、イスラエル軍による攻撃で殺害されたという。

 

しかし「ランセット」において発表された研究結果では、瓦礫の下に埋もれた数千人の死者や、医療施設や食糧配給システム、その他の公共インフラの破壊による間接的な死者が考慮されていないため、実際の死者数はさらに多いと指摘している。

 

またこの研究では、「控えめに推定」したとしても、「直接的な死者1人につき間接的な死者4人がいたと想定した場合、ガザ侵攻による死者は最大18万6000人、あるいはそれ以上と推定してもおかしくない」と指摘している。

 

18万人という数字は、ガザ地区の人口230万人の約8%に相当する。

 

間接的な死者は3倍から15倍に及ぶ

 

その研究によれば、そもそも紛争は暴力による直接的な被害以外にも間接的な健康への影響があり、ガザ侵攻が直ちに終結したとしても、今後数カ月から数年にわたって病気などにより多くの間接的な死者を出すことになるという。

 

また最近の紛争において、こうした間接的な死者は直接的な死者の3倍から15倍に及ぶそうだ。

 

しかもガザ地区では、インフラの多くが破壊され、食糧、水、避難所が不足し、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の資金も削減された。これらのことを考えると、ガザ地区での実際の死者数ははるかに多いと予想されるという。

 

この研究結果については、まだ査読を受けていないが、論文では「真の(被害の)規模を記録することは、歴史的説明責任を確実なものとし、戦争のコスト全体を認めるために極めて重要だ。それは法的要件でもある」と指摘している。

 

この研究は、アメリカの「Aurora調査研究所」や、イギリスのロンドン大学衛生熱帯医学大学院、カナダ・マクマスター大学の研究者らにより行われた。(了)

 

出典元:Al Jazeera:Gaza toll could exceed 186,000, Lancet study says(7/8)

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