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海に沈んだローマの遺跡から、美しい大理石の床を発見

海に沈んだローマの遺跡から、美しい大理石の床を発見
Facebook/Parco Archeologico Campi Flegrei

イタリアのナポリ沖の海底で、古代ローマ時代に作られた大理石の床が発見された。

 

ナポリ湾の海底に眠る都市

 

調査が行われたのは、ナポリ湾の海底に眠る古代ローマの都市、Baieの遺跡だとされている。

 

この都市は、大量の火山灰に埋もれたポンペイに近く、これまでもさまざまな遺物が発見されてきたという。

 

そして最近、Baieの遺跡からは、色とりどりの大理石などが敷き詰められた床が発見されたそうだ。

 

Facebook/Parco Archeologico Campi Flegrei

高位の人物の別荘だった可能性

 

この床は、さまざまな形や色の何千もの石板が組み合わさり、美しい幾何学模様が描かれていたという。

 

またこのモザイクには、大理石以外にも貝殻や、貝の真珠層、ガラスなどが埋め込まれていたそうだ。

 

この床は3世紀頃の物とみられ、高位の人物が所有していた別荘の、応接室の床だと考えられている。

 

Facebook/Parco Archeologico Campi Flegrei

海辺のリゾート地だった

 

Baieの都市は何世紀にもわたり、ユリウス・シーザーやキケロなど、裕福なローマのエリートたちが訪れた、ファッショナブルな海辺のリゾート地だったという。

 

都市の通りには豪華な別荘が立ち並び、人々は治癒効果があると言われた火山温泉を目当てに訪れ、その後は快楽主義的なサービスを求めて訪れたそうだ。

 

ストア派の哲学者、セネカは、悪徳と罪のため「この場所は避けるべき」と述べていたとか。

 

しかしBaieの都市は、ローマ帝国の崩壊と共に衰退。さまざまな侵略者からの攻撃にさらされ、8世紀にはイスラム軍の攻撃も受けたという。

 

その後16世紀には、Baieが位置するフレグレイ平原(カルデラ)の火山活動により、都市の大部分が海面下に沈み、一部だけが今も沈まず、地上に残っているそうだ。(了)

 

出典元:METRO:Archaeologists discover beautiful marble floor in an ancient sunken city(7/27)

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