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日本で初めて角竜類の新種を発見、「ササヤマグノームス・サエグサイ」と命名

日本で初めて角竜類の新種を発見、「ササヤマグノームス・サエグサイ」と命名
X_Kanon Tanaka_田中花音

兵庫県で角竜類が発見され、先日新種であることが確認されたのをご存じだろうか?

 

兵庫県丹波篠山市で2007年に発見

 

この研究を進めたのは、岡山理科大学や兵庫県立大学、兵庫県立「人と自然の博物館」などの研究チームだ。

 

この恐竜の化石は、兵庫県丹波篠山市で2007年~2008年に発見され、その後追加で見つかった標本も含め調査が進められてきた。その後、角竜類の新属・新種であると確認され、「ササヤマグノームス・サエグサイ(Sasayamagnomus saegusai)」と命名されたという。

 

この研究成果は、イギリスの国際学術誌「Papers in Palaeontology」に掲載され、9月3日には兵庫県庁で記者会見が行われ、正式に発表された。

 

トリケラトプスに代表される角竜類の化石が見つかったのは、日本国内で初めてとされている。

 

最も保存状態の良い標本

 

この化石が発見された場所は、前期白亜紀(約1億1000万年前)の地層が分布し、国内最大級の恐竜化石の産地として知られているという。

 

また追跡調査で合計17点の化石を詳しく調べた結果、15点が頭骨で、1点が烏口骨(肩の骨)、1点が脛骨(後ろ足の骨)であることが判明したそうだ。

 

このうち頬骨に独特の突起があり、烏口骨にコブがあるなど他のどの角竜類にも見られない3つの特徴をもつことが分かり、新属新種の角竜類と確認されたという。

 

「ササヤマグノームス」は、これまで日本で発見された角竜類化石では最も保存状態の良い標本で、角竜類におけるユーラシア大陸最東端の化石記録になるそうだ。

 

「ササヤマグノームス」は「篠山の地下に隠された財宝を守る小人」の意味で、「サエグサイ」は、長年に渡って篠山層群から見つかる脊椎動物化石の調査・研究を先導してきた兵庫県立「人と自然の博物館」の故・三枝春生博士の名前に由来するという。(了)

 

さらに詳しくは、岡山理科大学のホームページをご覧いただきたい。

 

出典元:岡山理科大学:兵庫県で発見の角竜類の化石 新属新種と確認(9/4)

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