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マリウポリで戦ったウクライナ軍の司令官らが帰国、ロシア側は非難

マリウポリで戦ったウクライナ軍の司令官らが帰国、ロシア側は非難
Twitter/@ZelenskyyUa

昨年、ウクライナ南部のマリウポリで、ロシア軍に抵抗し続けたウクライナ軍の司令官らが、母国に帰還した。

 

トルコからウクライナに帰国

 

ウクライナのゼレンスキー大統領は7月8日、捕虜になっていたウクライナ軍の5人の司令官が帰国したと明らかにした。

 

この5人の司令官は昨年、南部の都市、マリウポリの防衛を指揮し、ロシア軍に降伏した後、捕虜になっていたという。

 

しかしその後、トルコ政府がロシア側に働きかけ、捕虜交換の協定に基づき、5人の司令官らはトルコに送られ、戦争終結までそこに留まることになっていた。

 

だが今回、5人の司令官は、トルコを訪問していたゼレンスキー大統領と共に飛行機に乗り込み、帰国を果たしたそうだ。

 

 

今回のトルコ政府の措置について、ロシア側は「彼ら(司令官ら)の帰還は、ウクライナとトルコの双方による現行協定の条件に対する、直接的な違反以外の何ものでもない」と非難している。

 

500日目に「スネーク島」を訪問

 

ウクライナのゼレンスキー大統領はまた、ロシア侵攻後500日を迎えた7月8日、ウクライナ南部に浮かぶ「スネーク島」を訪問した。

 

この島は、ロシア軍の侵攻初期、ウクライナ兵が降伏を拒否し、最後まで戦ったことで、反抗の象徴的な場所となっていた。

 

ゼレンスキー大統領は、「スネーク島」にボートで到着し、島を守った人々に敬意を表し、花を手向けたという。

 

「爆発物や地雷の兆候は見られない」

 

国連の核査察団は、ウクライナのザポリージャ原発にロシア軍が爆発物を仕掛けたとの情報を受け、調査を進めている。

 

核査察団のチーフは、ザポリージャ原発のいくつかの区域の査察について「前進している」と述べたという。

 

ただし冷却池や他のエリアを視察している間に、「爆発物や地雷の兆候は見られなかった」とし、「施設の屋上はまだ視察していない」と明らかにした。

 

エストニアの首相が「NAFO」にメッセージ

 

エストニアの首相が、ロシアの偽情報に対抗する、ソーシャルメディア運動「NAFO(North Atlantic Fellas Organisation:北大西洋同志組織)」に、励ましのメッセージを贈った。

 

「NAFO」とは、ロシアの偽情報やプロパガンダに対抗する、ネットユーザーの集団で、これまでもSNS上でユーモアを交え、柴犬をモチーフにしたコラ画像などを投稿してきた。

 

「NAFO」の名前は「NATO」のパロディだが、メンバーは現在、リトアニアの首都ヴィリニュスで会合を開いている。

 

そして、なんとエストニアのカヤ・カッラス首相が彼らに向けて、メッセージを投稿し、次のように述べた。

 

「民主主義国家は、誤った情報から自国を守るための対策も講じなければなりません。皆さんは、ユーモア、知性、熱意をもってロシアの偽情報や悪質な手口と戦っている、生きた見本です。すべての同志の背後にいるのは、ウクライナの勝利を信じ、ボランティアとして時間とエネルギーを費やしている、現実の人々です。どうか善戦を続けてください。NAFOの拡大は譲れないからです」(了)

 

 

出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war live: Moscow hits out as Turkey allows return of ‘hero’ Mariupol commanders – as it happened(7/8)

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