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豪の島に集まった無数のアオウミガメ、6万4000匹が漂う動画が圧巻

豪の島に集まった無数のアオウミガメ、6万4000匹が漂う動画が圧巻
Twitter/Queensland Environment

オーストラリアのグレート・バリア・リーフにおいて、無数のアオウミガメが漂っている動画が公開され、注目を集めている。

 

産卵のために集まった多くのアオウミガメ

 

この動画を撮影したのは、クイーンズランド州環境科学局の研究者たち。

 

彼らはアオウミガメの個体数を調べるため、ドローンを使った新たな方法を開発。

 

昨年12月にレイン島の周辺に集まったウミガメを撮影し、動画を先日ツイッターに投稿した。

 

その映像を分析した結果、当時島の周りには産卵で浜に上がる準備をするために、6万4000匹ものウミガメが集まっていたと推定できたという。

 

以前はボートの上から目視で確認

 

そもそもこれまでは、アオウミガメが浜にいる時に甲羅に白いストライプのペイントを塗り、それを目印にして船の上から目視で個体数を数えていたそうだ。

 

このペイントは無害で、数日経つと洗い流されるが、目視で確認すると、塗られていないウミガメよりも白く塗られているカメを多く捉えてしまうため、正確性に問題があったという。

 

しかしドローンや無人機(Unmanned Aerial Vehicles)を使った方法だとより効率的に数えられ、また正確性も高まったとか。さらに水中では「GoPro」を使った方法も有効である可能性があるそうだ。

 

ドローンで撮影された映像は研究所で1コマずつ調べられ、白いペイントを塗られたカメとそうでないカメを正確に数えることができ、観察者のエラーも減ったという。

 

そして今回、この方法を使い6万4000匹のカメがいると推定できたそうだ。

 

また将来は人工知能(AI)を使い、ビデオ映像に映ったカメの個体数を、人間の代わりにコンピューターが数えられるようになるとの見方を示している。

 

レイン島は世界で最も大規模なアオウミガメの営巣地だが、近年は乱獲や産卵地の喪失などで個体数が激減、絶滅が危惧されているため、研究者は昨年個体の死を防ぐためのプロジェクトにも取り掛かっていたという。(了)

 

出典元:Department of Environment and Science:Drone technology helps researchers count turtles on the Great Barrier Reef(6/9)

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