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ミャンマーで抗議デモに参加した34人が死亡、今まで最も多い犠牲者

ミャンマーで抗議デモに参加した34人が死亡、今まで最も多い犠牲者
Twitter/Myanmar Now

ミャンマーで抗議デモに参加していた多くの人が、治安部隊(軍や警察)からの発砲などにより死亡した。

 

38名が殺されたとの報道も

 

2月1日に行われた軍事クーデター。これに抗議するため、連日ミャンマーでは多くの人がデモに参加してきた。

 

しかし3月3日には、複数の都市で治安部隊の攻撃により、少なくとも34名が殺されたという。

 

また独立系テレビとネットニュースを運営する「Democratic Voice of Burma」は、犠牲者の数はさらに多く、38人が治安部隊によって殺されたと報じている。(まだ情報が錯綜しており、死者数は変わる可能性もある)

 

アナリストが情報を収集し、分析

 

3日3日の犠牲者の数は、匿名のデータアナリストによって割り出されたもので、この人物はローカルニュースやソーシャルメディアのアカウントによって、死者数を計算しているという。

 

またこのデータアナリストは、殺された人の名前や年齢、出身地のデータを収集。さらに犠牲者がどこで、どのように殺されたのかも記録しているそうだ。

 

そのリストによれば3月3日に、最も多くの犠牲者が出たのが最大都市のヤンゴンで18人、ミャンマー中部の都市、Monywaでは8人の死亡が確認されたという。

 

また第2の都市、マンダレーでは3人が死亡、Salinの街では2人が死亡。ミャンマーの南東部の街、Mawlamyineや、中央部のMyingyanやKalayの街でも、それぞれ1人が治安部隊に殺されたという。

 

ジャーナリストも拘束

 

以前からお伝えしているように、ミャンマーの治安部隊はデモ参加者に向け、実弾を発砲し、さらに催涙弾やゴム弾、パチンコなどを使って威嚇し、デモ隊を分散させようと試みている。

 

また最近、治安部隊は取り締まりを強化し、ジャーナリストを含む数多くの人々を拘束。さらに警察も救急車に乗っていた救急隊員に激しい暴力を奮ったそうだ。(このリンクはかなり衝撃的なため、閲覧にはご注意いただきたい)

 

国連安全保障理事会は5日にミャンマー情勢について非公開の会合を開く予定とされているが、常任理事国のロシアや中国が拒否権を発動すると見られているため、国連での軍事政権に対するあらゆる協調行動も困難と見られている。(了)

 

この情勢については、BBCジャパンも詳しく伝えている。そちらも是非、ご覧いただきたい。(了)

 

出典元:ABC News:Reports: Myanmar security forces kill at least 34 protesters(3/4)

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