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体長は85センチ!世界最大級のネズミ、ついに撮影に成功

体長は85センチ!世界最大級のネズミ、ついに撮影に成功
BIOLOGY CENTRE CAS

世界最大級のネズミの一種が、発見から40年近くを経て、ついにカメラに捉えられた。

 

初めて捕獲・撮影に成功

 

そのネズミとは、「亜高山性ケナガネズミ(学名:Mallomys istapantap)」だ。

 

この巨大なネズミは、尾の先から鼻先までの長さが最大85cm、体重は2kgにも及ぶという。

 

この種は1989年に博物館の標本で初めて特定されたが、野生下ではこれまで写真に撮られたり、観察されたりしたことはなかったそうだ。

 

しかしチェコ科学アカデミーに所属し、南ボヘミア大学の博士課程の学生であるFrantišek Vejmělka氏が、自然生息地でこのネズミを初めて捕獲し、撮影することに成功した。

 

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パプアニューギニアの山岳地帯を探検

 

4月18日に科学誌「Mammalia」に掲載された新たな研究によれば、Vejmělka氏はニューギニアの山岳地帯への6カ月間の探検の最終段階で、このネズミを撮影することができたという。

 

Vejmělka氏は、パプアニューギニア最高峰のウィルヘルム山の斜面で、60種以上の齧歯類と有袋類を調査。また地元の部族の協力を得て、亜高山帯に生息する巨大なケナガネズミの映像を撮影し、数匹の個体を捕獲して、この種のオスの生体測定値を初めて取得したそうだ。

 

また同氏は、ネズミの寄生虫、食性、活動パターンや移動パターンに関するデータも記録。ネズミが日中は地下の巣穴や樹冠に隠れ、夜間は木に登って植物性の食料を食べていることを発見したという。

 

この種は発見が難しく、生息地へのアクセスも困難なため、1989年に標本が特定されてから数十年間ほとんど研究が行われてこなかったそうだ。

 

Vejmělka氏は、このネズミがアジア大陸からこの島に到達したと考えており、この大きさは島嶼性巨大化(島嶼部の小動物が本土の同種よりも大きくなる進化現象)の一例の可能性があると述べている。(了)

 

出典元:Livescience:33-inch-long ‘woolly’ mountain rat caught on camera for first time ever(5/21)

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