Switch news

知っておきたい世界のニュース

古代のオーストラリアに生息していた巨大なカンガルー、跳躍していた可能性

古代のオーストラリアに生息していた巨大なカンガルー、跳躍していた可能性
Australian Museum

古代のオーストラリアに生息していた、カンガルーの化石の分析が進められ、過去の研究を覆す結果が導き出された。

 

「プロテムノドン・ゴリア」

 

その古代のカンガルーとは、更新世(約260万年前から1万1700年前)にオーストラリアに生息していた、「プロテムノドン・ゴリア(Protemnodon goliah)」だ。

 

これは現代のカンガルーの祖先とされ、体も大きく、体重は最大250kgほどにもなり、現代のカンガルー(約90kg)の2倍以上の重さだったという。

 

そのためこれまでの研究では、「プロテムノドン・ゴリア」は体重が重すぎて、足首が跳躍に耐えられないと考えられてきた。

 

しかし、1月22日に「Scientific Reports」誌に掲載された研究論文では、5万年前に生息していた「プロテムノドン・ゴリア」も、短時間の跳躍ができた可能性が示唆されたという。

 

現代と古代のカンガルーなどを比較

 

イギリス・マンチェスター大学とブリストル大学の研究者らは、現代のカンガルー94頭の後肢と、「プロテムノドン・ゴリア」を含む古代のカンガルーとワラビー、63種の化石標本40点を分析した。

 

そして、推定体重と、第4中足骨(現代のカンガルーが跳躍するための鍵となる、細長い足の骨)の長さと直径を組み合わせ、カンガルーが跳躍の負担に耐えられたかどうかを計算したという。

 

その結果、あらゆる巨大カンガルーの中足骨は、跳躍による物理的ストレスに耐えられるほど頑丈だった可能性が高い、と結論付けられた。

 

さらに、研究者らによると、巨大カンガルーのかかとの骨は跳躍に必要な腱の幅を確保できるほど、大きかったという。

 

ただし研究論文の中で研究者たちは、巨大カンガルーが全ての移動を跳躍に頼っていた可能性は低く、体の大きさから長距離の移動には跳躍は非効率的だったと考えられる、と指摘している。

 

そして短くて素早い跳躍は、捕食者から逃れたり、進路上の障害物を避けたりするのに役立った可能性が高いそうだ。

 

「プロテムノドン・ゴリア」が生息していた時代には、オーストラリアの先住民であるアボリジニの祖先も暮らしていたという。(了)

 

出典元:ABC News:Ancient, giant kangaroo was likely hopping in Australia 50,000 years ago, researchers say(1/23)

記事が気に入ったら
Switch Newsをフォローしよう!


Return Top