ジャンプや駆け足、宙返りまでできるロボット、スタンフォード大の学生が製作

アメリカ・スタンフォード大学の学生らが、さまざまな動きができるユニークな4足歩行ロボットを開発し、お披露目している。
さまざまな地形を進んでいく
そのロボットの名前は「Stanford Doggo」。同大学のロボット工学クラブの「Extreme Mobilityチーム」が開発したという。
このロボットの特徴は、外部の力を感知するモーターの助けを借り、4本それぞれの足がどのくらいの力や回転力を必要としているのかを決められる点だとしている。
そのため異なった地形でも進めるようデザインされ、歩くことはもちろん、早く走ることもできるそうだ。
しかも「仮想バネ」なるものも内蔵されており、その場で垂直にジャンプしたり、ダンスをしたり、さらには宙返り(時折成功か)さえこなしてしまうという。



誰もが作れるよう情報を公開
しかしもう1つユニークな点は、開発チームがこのロボットの情報や作り方などを公開し、誰もが利用できるオープンソースにしていることだ。
実は彼らは、このロボットを多くの人々に作ってもらい、自分のものにして欲しいと願っている。
そのため開発者向けのコンピューターのコードなどもGitHubというプラットフォーム上で公開しており、必要な部品のリストやデザイン、設計図なども全て自由に利用できるようになっているという。
しかも全ての部品は一般的なもので、直接ネットで購入が可能。
また一般的にこのようなロボットは数千万から数百万円も費用がかかるそうだが、「Stanford Doggo」なら組立や輸送費用なども含めて、コストは合計で3000ドル(約33万円)にも満たないとか。
開発者たちはアイディアを思いついてから、2年かけてこのロボットを製作。これを通して、誰もが有益なロボットを構築できる基礎システムを提供したいと述べている。
小型犬のようなかわいいロボット。これからは多くの人が、このようなロボットを一台は持つような時代になるのかもしれない。(了)
出典元:Stanford:Dog-like robot made by Stanford students jumps, flips and trots(5/20)