火星に光る物体?NASAが公開したローバーからの画像に注目が集まる
NASAが火星の地上をとらえた新たな画像を公開し、そこに光るものが映っているとして注目を集めている。
遠くに光る物体のようなものを撮影
その画像は6月16日(地球時間)に、火星探査ローバーの「キュリオシティ」によって撮影されたものだという。
そこには遠くに光る物体が、わずかに浮いているような姿が映っていた。
この写真を見た人の中には、光が「UFOだ」や「宇宙人の証拠だ」と考える人がいるかもしれない。しかしどうも、この光は決して珍しいものではないようだ。
岩が太陽光を反射か、宇宙線の影響
「キュリオシティ」には、17台のカメラが搭載されており、2012年からのミッション以来、火星の地表を撮影しつづけ、これまでに大量の画像やデータを地球へ届けてきた。
そして実は過去にも、同様の不思議な光をカメラで撮影してきたと言われている。下は2014年4月に撮影された画像。
ただ今回の場合、右側のナビカムがこの光を撮影していたが、残念なことに左のカメラは同じ方向を向いていなかったとか。
また光は非常に早く消えてしまったらしく、その後に撮影されたものには、光が映っていなかったそうだ。
NASAによれば、この浮かんでいるように見えるものは、光沢のある岩などが太陽の光に反射したか、または宇宙線、レンズフレア(光の漏れ)による可能性があるという。
実際、「キュリオシティ」は数千枚の画像を地球に送っているが、研究者らは毎週のようにこのような光を確認しているという。
また宇宙線は高電荷の原子の粒子から成り立っており、しばしば光の速度で太陽系の外から宇宙を旅してくるが、その影響によりこのような効果をもたらすことがあるとも指摘している。(了)
出典元:IFL SCIENCE:Curiosity Snaps Strange Glowing Light On Mars
出典元:INDEPENDENT:Mysterious glowing light on Mars captured by Nasa’s Curiosity probe(6/21)