アメリカの17歳の高校生が、1300光年離れた新たな惑星を発見
アメリカの男子高校生が、新しい惑星を発見したとして注目を集めている。
NASAのインターン・プログラムに参加
その高校生とは、ニューヨーク州の「Scarsdale高校」に通うWolf Cukier君(17)だ。
彼はメリーランド州のGreenbeltにある「NASAゴダード宇宙飛行センター」のインターン・プログラムに参加しており、昨年7月にはデータを調査する作業に取り掛かっていたという。
そのデータとは、「トランジット系外惑星探索衛星( TESS)」から抽出された星の明るさを示したものだったそうだ。
地球の6.9倍の大きさの惑星
Wolf君は当時、地球から1300光年離れた星系のデータを調べていたという。その時、星系の恒星の1つに黒い影を特定。その後、これが2つの恒星を回る惑星だと判明する。
その惑星は地球より6.9倍の大きさで、連星の周りを公転する「周連星惑星」だったそうだ。
Wolf君はその後、彼のメンター(助言者・指導者)に惑星について報告。さらにメンターと他の科学者とともに、数週間かけて彼の仮説を裏付けていったそうだ。NASAの関係者は次のように述べている。
「10代の若者のこの発見は非常に稀です。というのも周連星惑星はたいてい見つけるのが難しいからです。科学者は恒星の1つの明るさが低下するのを示した時、つまり通過イベント(恒星の前をその惑星が通過し、影ができるイベント)の時だけ、これらの惑星を検知できるからです」
また今回は特に、この通過イベントとこの惑星の存在を見分けるのも、より難しかったと語っている。
Wolf君が発見した惑星は、「TOI 1338-b」と名付けられ(恒星の名前は「TOI 1338A及びB」)、先週ハワイのホノルルで開かれた235回アメリカ天文学会の会合において、正式に報告された。
Wolf君とメンターは現在、このこと書いた論文を発表できる科学誌を探しているという。(了)
出典元:ABC News:New York teen discovers new planet while interning with NASA(1/10)