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プエルトリコでM6クラスの地震が立て続けに発生、投稿された被害の状況とは?

プエルトリコでM6クラスの地震が立て続けに発生、投稿された被害の状況とは?
Twitter/UPRM Meteorological Laboratory

カリブ海に浮かぶアメリカ自治領のプエルトリコで、大きな地震が立て続けに起き、多くの住民らが不安な日々を過ごしているという。

 

7日にM6.4、11日にもM5.9の地震

 

プエルトリコでは1月7日の夜明け前に、マグニチュード6.4の地震に見舞われ、この影響で停電が起き、多くの人々が水のない状況に追い込まれたという。

 

この時の地震は、プエルトリコではここ百年の間でもっとも大きなものだったが、1月11日にも、マグニチュード5.9(当初はM6)の地震が起きたという。

 

 

それに伴い小さな余震も頻発。APでは、過去15日間で1200回以上の小さな地震が観測されたと伝えている。

 

この一連の地震では1人が死亡し、9人が負傷。島の南西部にある住宅が数百軒、いくつかの学校や会社の建物もダメージを受けたり、破壊されたりしたそうだ。下は公立の学校の様子。

 

 

南部の街、グアヤニリャの海岸沿いにある観光名所も破壊された。

 

2000人が避難、自宅へ戻れず

 

このような被害のため、現在も2000人以上の人々が自宅へ戻ることができず、シェルターに避難しているという。

 

また米地質調査所(USGS)は、1月11日の地震は現地時間の午前8時54分に発生し、震源は南西部の街グアニカの南13kmの地点で、深さは浅く約5km(10kmとの報道も)だったと発表している。

 

またこの地震の2分後には、マグニチュード5.2の余震も続いたそうだ。

 

559軒の建物が被害を受ける

 

11日の地震により南部で停電が発生しているとの報告があり、電力会社のクルーが発電施設に損傷がないか確認しているとか。

 

ポンセの街にすむ検察官のBárbara Cruzさんによれば、この時の地震でもコンクリートの瓦礫が道路脇に落下し、建物も揺れ続けたため、中にいた人全員が外へ避難したという。

 

NASAは衛星で確認したところ、一連の地震により土地が14cmも南へ移動したと伝えている。

 

Wanda Vazquez知事は一連の地震で559軒の建物が影響を受け、被害総額は1億1000万ドル(約120億円)になると報告している。

 

また南部沿岸地域のポンセでは、建造物が弱っているため、市内のダウンタウンや付近のエリアの立ち入りを制限。しかしそこには歴史的な建造物も多く残っているという。

 

 

1月7日以来、住民の多くは家の外(庭や野原、駐車場、スタジアム、高速道脇)にテントなどを張って寝ているようだが、まだ地震により不安な状況が続くと見られている。(了)

 

 

出典元:AP:Magnitude 5.9 shock again rocks quake-stunned Puerto Rico(1/11)

出典元:CNN:Punta Ventana, one of Puerto Rico’s natural wonders, has been destroyed by an earthquake(1/8)

出典元:CNBC:Puerto Rico hit by new 6.0 magnitude earthquake, damaging island’s southern coast(1/11)

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