【新型コロナ】タイを起源とした新たな変異株、イギリスで100例以上確認
インド型変異株が広がりつつあるイギリスで、また別の新たな変異株が確認され、現在調査が進められている。
エジプトやタイから持ち込まれたか?
イギリスの保健当局は5月27日、タイで最初に確認された新型コロナウイルスの変異株が、国内で確認されたと明らかにした。
ただしこのタイ型変異株が、より感染力が強いのか、または重症を引き起こしやすいのかについては、分かっていない。
保健省によれば、この変異株はイギリスが「アンバー・リスト」にしている、エジプトやタイから国内に持ち込まれたものだという。(イギリスでは各国をレッド(赤)・アンバー(琥珀)・グリーン(緑)の3種類に区分し、入国10日前までどこに滞在していたかによって入国の要件を変えている)
イギリス国内で109例を確認
この変異株は「C.36.3」と呼ばれ、これまで109例が確認されているそうだ。
研究者は現在、これが「懸念される変異株」の基準に達するかどうか決めるために、研究室で検査・分析を行っているという。
この分析作業はすでに5月24日から始められているそうだ。
政府の水際対策に批判の声
この変異株はすでにイギリス国内に分散しているが、どこで感染が確認されたのかは、明らかにされていない。
またイングランド公衆衛生サービス(PHE)は、現在のところタイ型変異株が重症を引き起こしたり、ワクチンの効果を低下させたりする証拠はないと述べている。
イギリス政府は、海外から渡航してきた全ての人をホテルで強制的に隔離しておらず、数え切れないほどの感染例が海外から持ち込まれているとして、政府の水際対策が批判に晒されているという。(了)
出典元:METRO:New Thai variant under investigation as another Covid strain breaches UK borders(5/27)
出典元:EXPRESS:New Thai Covid variant found in UK – Public Health England investigating(5/28)