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科学者がゲノム編集を行い、攻撃的なハムスターを作り上げてしまう

科学者がゲノム編集を行い、攻撃的なハムスターを作り上げてしまう
flickr_Marilyn Sherman

アメリカの科学者らは、ゲノム編集技術を使い、予想外の性格を持ったハムスターを生み出したという。(アイキャッチはイメージ)

 

絆や協調性が深まることを期待

 

その研究を行ったのは、アメリカのジョージア州立大学の研究者たちだ。

 

彼らはバソプレシンというホルモンとその受容体である「Avpr1a」を調べており、シリアンハムスターたちの絆や協調性が深まることを期待していたという。

 

そしてゲノム配列の任意の場所を、削除や置換、挿入できる遺伝子編集技術「CRISPR」を使って、シリアンハムスターから、チームワークや友情、支配や絆といったものを制御する受容体「Avpr1a」を取り除いたそうだ。

 

すると予想とは異なり、受容体を持たないハムスターは、受容体を持つハムスターよりもはるかに高いレベルの社会的コミュニケーション行動を示したという。

 

さらに興味深いことに、除去されたシリアンハムスターは同性の個体に対して、攻撃的な性格を持つようになったそうだ。

 

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「逆のことが起こった」

 

この研究の主席研究者であるH.Elliott Albers教授は、「我々はこの結果に本当に驚きました」とし、次のように語っている。

 

「バソプレシンの活性をなくせば、攻撃性も社会的コミュニケーションも減るだろうと予想していたのです。しかし、その逆のことが起こったのです」

 

実際に作り出されたシリアンハムスターは、オスやメスも「他の同性の個体に対して高いレベルの攻撃性」を備えていたという。

 

また遺伝子型や性別に関係なく、改変されたすべてのハムスターは、攻撃的でない中立の立場の同性に遭遇すると、攻撃性(追いかけ、噛みつき、挟み撃ちなど)を示したそうだ。

 

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「まだシステムを理解できていない」

 

そもそも科学者たちが実験でシリアンハムスターを選んだのは、マウスと違って、このハムスターが人間に近い社会組織を持っているからだという。

 

しかしAlbers教授は「バソプレシンが脳の多くの領域で作用して社会的行動を増加させることがわかっていても、Avpr1a受容体のより全体的な作用は抑制的である可能性があるのです。我々はこのシステムを、自分たちが考えているほどには理解していないのです」と語っている。(了)

 

出典元:Georgia State University:Georgia State Researchers Find CRISPR-Cas9 Gene Editing Approach Can Alter the Social Behavior of Animals(5/13)

出典元:NDTV:Scientists Surprised After Gene-Editing Experiment Turn Docile Hamsters Hyper Aggressive: Study(5/29)

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