スポーツブラ着用で走りのパフォーマンスが7%アップすると判明:大学調査
アメリカ·メンフィス大学の研究者グループが、サポート力の強いスポーツブラを着けて走った方が、パフォーマンスが良くなるという研究結果を発表した。
胸をサポートすると、膝関節がしっかりする
研究者たちによると、胸のサポートは、走っている時の膝関節の固さ(スティフネス)と密接な関連があるという。膝関節が固くしっかりしていると、下半身が効率的に動くため、走りのパフォーマンスが向上することが過去の研究からも分かっている。
メンフィス大学の研究者は、胸のサイズが大きい(B、C、Dカップ)アマチュアランナー12人を選んで実験をした。彼女らは、サポート力の弱いスポーツブラ着用、サポート力の強いスポーツブラ着用、ノーブラの状態でそれぞれ3分間、トレッドミル(ランニングマシン)の上を走らされた。
研究者はその間に、彼女らの身体の動きに関するデーターを採取。それを分析した結果、胸のサポートが強まるほど膝関節の固さが増し、強サポートのスポーツブラを着用すると、走りの全体のパフォーマンス(効率性)は7%アップすることが分かった。
パフォーマンスの向上が直接スピードアップ(タイム短縮)に繋がるわけではないが、試算によると、30分のランニングで2分程度タイムを縮めることが可能なのだそう。
揺れない胸が体全体に影響する
研究チームのリーダーであるDouglas Powell教授はメディアにこう話す。
「今回の実験で分かったのは、胸のサポートは胸の動きを抑えるだけでなく、それによって体全体の動きも変わってくるということです。(胸のサポートがないと)体が補正しようと動くため、走りのパフォーマンスは落ち、ケガの危険性は増し、背中や胸が慢性的に痛くなることさえあります」
スポーツブラは単なる衣料品でなく、「女性の健康に重要な役割を果たすスポーツ用品だ」と言う教授は、今日のスポーツブラの設計にあまり進歩がないことを嘆いている。(了)
出典元:MailOnline:Wearing the right sports bra can make women run 7% quicker, study claims(4/21)
出典元:sky news:Wearing correct sports bra can improve running performance by up to 7%, research suggests(4/21)