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新生代に生息していた巨大なトカゲの化石、体重が1キロもあった

新生代に生息していた巨大なトカゲの化石、体重が1キロもあった
Flinders University/Katrina Kenny

以前、オーストラリアで発見されたトカゲ(スキンク科)の化石について、研究論文が発表された。

 

オーストラリアの洞窟で化石を発見

 

そのトカゲの正式名称は「Tiliqua frangens」。

 

約5万年前(約4万7000年前に絶滅)に生息していたとされ、オーストラリアのニューサウスウェールズ州にある「ウェリントン洞窟」で化石が発見されたという。

 

その後、フリンダース大学の研究者たちは、オーストラリア各地の博物館に所蔵されている他の化石と比較。

 

何年にもわたる慎重な研究を経て、「Tiliqua frangens」の存在をつなぎ合わせてきたそうだ。

 

そしてこの度、「Tiliqua frangens」の研究論文が、イギリス王立協会の生物学研究誌に掲載された。

 

トゲトゲのある鎧も身に着けていた

 

「Tiliqua frangens」は、現代に生息する「アオジタトカゲ」に最も近い外見をしているという。

 

また「ウェリントン洞窟」の発掘では、トゲトゲのついた鎧も見つかっており、それが体を覆っていたと考えられている。

 

「Tiliqua frangens」はスキンクの一種で、この種は現在では小型の細長いトカゲとされ、最も小さいもので2グラムほどしかない。

 

しかし「Tiliqua frangens」は体重が1キログラムにもなり、人間の腕ほどの大きさにまで成長していたと考えられている。ただし切れては再生する尾はなかったそうだ。

 

フリンダース大学の古生物学者、Kailah Thorn博士によれば、「Tiliqua frangens」は、オーストラリアでよく見られるガーデン・スキンクの1000倍の大きさもあったという。

 

このため、このトカゲには、「メガ・チョンク」や「チョンカサウルス」といったニックネームもつけられているそうだ。

 

また「ウェリントン洞窟」には、有袋類のライオンやタイラシン(タスマニアオオカミ)、ディプロトドン(巨大なウォンバット)など絶滅した動物たちの化石も発見されており、「Tiliqua frangens」が彼らと共に生息していたと考えられている。(了)

 

出典元:The Guardian:‘Mega Chonk’: palaeontologists find fossil from largest skink – the size of a human arm(6/14)

出典元:METRO:‘Super-sized’ lizard coated in rock solid armour roamed Earth 2.5million years ago(6/15)

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